色々なポルシェ

2台の究極のRSR

いまガレージJには納車待ちのRSRが2台あります。

黄色いほうがOさんの73T改RSR、白いほうがTさんの964改RSRです。

この2台が揃うとスゲー迫力です。
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この2台は形こそ似てますが、ベースが’73年式のTと91年式の964C2なので18歳も年齢差があります。

乗り味だって2台は全くの別物で、両方とも限りなく走りに振ったレーシングポルシェという方向性は同じでも、ベースの年式やチューナーや組み合わされるパーツのコンポーネンツによってこれほど違うものなのかと驚かされます。

黄色い73T改のほうは往年のレーシングポルシェを彷彿する造りなだけに、まるでタイムスリップしたかのように当時のレーシングカーそのもののダイレクト感をそのまま味わう事が出来ますが、それに比べると白いほうはとても現代的で(とは言っても24年前の車ですが)、計算され尽された上で制御されている今どきのチューニングカーといった感じで、硬派な中にも近所のコンビニへ何の苦も無く買い物に行けてしまうような乗りやすさがあります。

たとえばエンジンだってそう。
黄色いほうは3.0ベースの3.2をメカポンで制御しスライドバルブでスロットルを開けてますが、造りがレーシングカーそのものなのでエンジンをかけるだけでもそれなりの儀式が必要ですし、しばらく暖気しないとまともに走ってくれません。
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白いほうは3.6ベースの3.8ですが、フルコンで完璧に制御されていて、キーを捻れば一発でエンジンはかかるし、ハイカムである事が信じられないくらいにギクシャク感もなくフツーに乗れてしまうので、チューニングエンジンである事を忘れてしまうくらいに扱いやすいです。
でも、まるでバイクのようなレスポンスだから、チューニングエンジンである事は実際には忘れる事なんてありませんけどね。(笑)
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この2基のエンジンは正確こそ全く違いますけど、カミソリレスポンスというのは共通してます。(^^)

この2台のRSRルックは、それぞれ空冷ポルシェを愛する者の最終的な理想形であると言えるのではないでしょうか?
より古い方向性で突き詰めていくと、きっと黄色いほうのRSRが理想形になるのでしょうし、空冷ポルシェのポテンシャルを最大限に突き詰めていく方向性だと、きっと白いほうのRSRが理想形になるのだと思います。
コイツらはまさに究極の2台ですね!(^^)
 

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