超キレイな89年式930カレラがやってきました。
言わずと知れた930のファイナルモデルです。
しかもEU仕様の231psのパワフル版で、「バリモン」と言っていいコンディションです。



さらにこの車、当社へ入庫する直前までは2桁の「34」ナンバーが付いていた個体です。
もちろんナンバーだけで車の価値が決まる訳ではありませんが、長年に渡って大切に維持されてきた背景を感じさせてくれます。
走行距離は約96,000kmで、数字だけを見ると「まあまあ距離走ってるじゃん」と思われるかもしれませんが、これまで何度も申し上げてきた通り単純に走行距離だけで判断してはいけないのが空冷ポルシェです。
大切に乗られてきた証の1つとして、2025年6月、94,870km時にエンジンオーバーホールを実施済。(記録簿あり)
実際に試運転をしてみると、その恩恵はすぐに感じ取ることが出来ました。
アクセルを踏み込んだ瞬間の反応、回転の上昇の鋭さ、そしてシリンダー内でしっかり圧縮が掛かっていることが伝わってくる独特のパンチ力。
これまで数多くの3.2カレラに乗ってきましたが、この車は明らかにエンジンの状態が良く、正直なところ並みの3.2カレラとは力感が別物です。
もちろん気になるオイル漏れもありません。
足回りについても整備済みで、930本来の魅力である軽快さとしなやかさを存分に味わうことが出来ます。
路面の凹凸をしっかり吸収しながらも、ボディ全体で踏ん張る感覚があり、「ああ、930って本来こういう車だったな」
と思わせてくれる仕上がりです。

また、この時代の空冷ポルシェで重要なポイントのひとつが内外装のコンディション。
特に外装は、930の場合ゴムモールやラバー類の状態によって印象が大きく変わります。
黒い部分が白っぽく劣化している個体と、しっかり状態が保たれている個体では、同じシルバーの車でも見栄えがまったく違います。
この車はその辺りも非常に良好な状態を保っておりますので、後日あらためて細部の画像を多数アップしたいと思います。


内装も年式を考えれば驚くほど良好なコンディションですし、エアコンもきちんと効いておりますので快適にお乗り頂けます。
正直なところ、ここまでコンディションの良い930に乗ったのは久しぶりでした。
そして何より、この車は930最終となる1989年式。
空冷ポルシェの歴史の中でも特別な意味を持つモデルであり、今後もその価値が見直され続ける可能性が高い一台だと思います。
もちろん今回の車両は物がモノだけに、「お買い得な空冷ポルシェ」という価格帯ではありません。
ですがこの930は、「少々高かったけど、それ以上に手に入れる価値があった」と必ず思っていただける満足度の高い車両だと思います。

出来ればこの車両に関しては、この車の価値をしっかりとご理解頂き、これから先も大切に維持してくださる方にお乗り頂ければと思っております。
ご興味のある方はお問合せフォームからお問い合わせください。