日々のガレージJ

中古ポルシェを買うときの「予算」の一つの考え方

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みなさんポルシェを購入する時ってまず何から検討しますか?

どのモデルにするかですか?それとも予算が先ですか?
ボクの考え方は、まず1番先に決めないといけないと思うのは予算だと思います。

だって、いくら「73RSの本物が欲しい!」って真剣に思っていても、それに見合う予算がないと手に入れる事は出来ませんもんね。

なのでまずは最初に予算を決めて、その上でその予算の範囲内で買えるモデルを検討していくというのが普通だと思います。

そうすれば、たとえばどのモデルにしようか迷ってるという方でも、必然的に検討出来るモデルがある程度絞り込まれてしまいますよね。
で、ところで、その「ポルシェを購入する時の予算」って皆さんどう考えますか?

一般的には「予算○○○万円以内で」って考えるのが普通だと思います。

ガレージJにポルシェの購入の相談をしにお越し頂く方々も、こちらから「予算は?」をお聞きすると、普通は「予算○○○円~○○○円くらいまで」ってお答えが返ってきます。

それは全然間違いではありませんし、キャッシュでポルシェを購入されるならもっともな考え方だと思います。

でも、最近はちょっと違ったアプローチでポルシェの購入予算を考える方がすごく増えてきてます。

で、どんな予算の考え方をされるかというと、予算がいくらというよりも「月々いくらまでなら払えるか」なんです。

もちろん全額キャッシュでご購入される方の場合は話は別ですが。。(^^;

前にも「役物ポルシェでも諦めないで下さい。」という記事で、残価設定型ローンを利用したポルシェの賢い買い方をご紹介させて頂いた事がありますが、中古ポルシェと残価設定型ローンとはとても相性がいいので、最近これを利用して賢くポルシェを買う方が非常に増えています。

なぜ相性がいいかについては前に記事をお読みになった方はすぐにわかると思いますが、一言で言うと「中古ポルシェはリセールがいいから」なんですけど、残価設定型ローンをうまく活用すれば、今まで予算オーバーと諦めていたポルシェも意外とすんなり買えてしまう可能性が高くなります。

具体的な例でご説明したほうがイメージしやすいと思いますので、たとえば車を買う予算がコミコミ350万円だったとします。

コミコミ350万円で新車のプリウスなど一般的な国産車を買うのであれば、普通は5年くらいのローンで購入される方が多いと思いますけど、その場合のお支払金額は月々だいたい63,000円くらいになると思います(ボーナスなしの均等払い、金利2.9%程度)。
プリウスの自動車税はいくら?

これを中古ポルシェを買う場合に置き換えた場合、ローンの期間や月々のお支払額を同条件(5年、月々6.3万円前後)で考えると、以下のようなプランで考えることが出来ます。
<新車プリウスAプレミアムツーリングセレクションに一番安いナビをオプション装着した場合>

・コミコミの乗り出し金額:3,496,572円(諸経費込み、3年車検付き)

・ローン期間:5年(60回)

・月々のお支払額:63,661円/月
<一般的な相場価格で販売されている964カレラ2(5MT)や996GT3(6MT)の場合>

・コミコミの乗り出し金額:7,800,000円(諸経費、納車前整備、2年車検付き)

・ローン期間:5年(60回)

・残価設定額(60回目):5,000,000円

・月々のお支払額:63,252円/月
勘のイイ方はもうお気付きですよね?(笑)

なんと約350万円のプリウスのローンの支払い能力があれば、800万円近くする憧れの空冷ポルシェに乗れる計算になります(※ただしローンには事前審査が必要です)。

言っときますけどこれは決して数字のマジックではありませんよ。(笑)
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もちろん税金や燃料代や整備費用などの維持費まで含めて考えるとまた多少違った計算になってくるかも知れませんけど、このブログをお読みの方なら維持費を考慮して計算が多少違ってきたとしても、ポルシェのほうがいいに決まってますよね?(笑)

それと、「500万円の残価設定はどうなんの?」とお思いかも知れませんが、5年後に500万円以上で車を売却出来ればチャラになりますし、もし600万円で売却する事が出来れば100万円が手元に残りますので、それを次の車の頭金として使うことも出来ます。

もっと言うと、ローン期間の5年間の間に一部繰上げ返済も随時行えますので、余裕がある時に繰上げ返済していき、最終回の残価の500万円を少しづつ減らしていく事も出来ます。

もちろん、同じ800万円で買ったポルシェでもモデルの違いや年式や仕様等々によってリセールの額が違ってきますので、ローンを組むときには残価設定する金額を慎重に考えた上で申込する必要がありますし、500万円以上で必ず売れるという保証は限りませんが、ポルシェの中でもリセールの高いモデルを選んでおけばかなり話は現実的だと思います。

たとえば上記の例のように車両本体価格が大体750万円前後の964カレラ2の5MTや996GT3あたりを乗り出し金額780万円くらいで購入した場合、5年間乗っても500万円以上で売却出来る公算は高いと感じませんか?

もしどうしても残価設定の割合をもう少し低く設定したいのであれば、ローンの期間を7年とか8年とか長めしてもいいと思います(最長8年まで設定が可能です)。

今回の場合、プリウスを5年ローンで買った場合と比較するために5年の残価設定付きローンで計算してみましたが、実際には残価設定付きローンの場合は8年にされる方が多いです。

8年ローンにした場合、残価はどうなるかを上記と同じように計算しますと、
・コミコミの乗り出し金額:7,800,000円(諸経費、納車前整備、2年車検付き)

・ローン期間:8年(60回)

・残価設定額(60回目):3,000,000円

・月々のお支払額:63,927円/月
となります。

売るのは8年後とかなり先になりますが、MTの964C2や996GT3あたりの人気車種ならかなり辛く見ても300万円以上では絶対に売れると思いませんか?
ま、5年や8年、残価設定額の大小など細かいことはさておき、もうみなさん当然お気付きかと思いますけどポルシェの購入予算を「予算○○○円まで」と考えるのはだんだん無意味だと思えてくると思います。

全額キャッシュで買うならいざ知らず、ローンを使って購入する場合はポルシェのリセールの良さをうまく活用して本当に自分が一番乗りたいポルシェに乗って頂ければと思います。(^^)
今日の記事で書かせて頂いた事はあくまでも考え方としての一例です。

もちろんそれぞれの方によって事情は異なりますし、個々のケースによってベストな考え方は異なってくると思いますので「こういう考え方もあるんだな」程度に頭の片隅にでも留めておいて頂ければ幸いです。(^^)

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