耐久986ボクスターS

耐久で986ボクスターを走らせてみて

今回耐久で走らせたボクスターですが、突貫工事で本番直前に出来上がったので、今の完成形になってからはボク自身は未だにサーキットを走らせてないんですけど、

耐久の時に乗っていただいたドライバーさん達の感想をお聞きすると、かなり評判は良かったです。

今回ボクスターにお乗り頂いた8名のドライバーさん達は、皆さんサーキット派のポルシェ乗りの方々で、普段からチューニングされた964や930やナロー、996GT3、カップにお乗りになられているツワモノ揃い(笑)なのですが、出来上がったばかりのボクスターをそういう方々にサーキットで乗って頂いて感想をお聞き出来たのは、作った側からすれば本当に参考になります。
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で、その感想ですが、良く曲がって良く止まるしパワーもそこそこ。パワーに対して足が勝っている感じだから危なくないし、限界を超えても挙動が素直だから楽に対応が出来るんだそうで、その意見は全員一致したものでした。
 
何人かの方はこの車がノーマルだった時にも乗って頂いてるので、今回出来上がった完成形で施されたチューニングを体感的に捕らえられてた方もいらっしゃったのですが、特にチューニングで効いたと感じられたのは、オーバーフェンダー化によるコーナーでの踏ん張りの違いとLSDだったようです。
元々ミッドシップだから911よりもグイグイ曲がっていくんですけどそれに更に磨きがかかった感じですかね。
一方、コーナー立ち上がりのトラクションについては、911でサーキットを走り慣れてる方にとってみれば、やはり911のほうが上だと感じるという方もいう方もいらっしゃいました。
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確かにノーマルだった頃との違いはタイムにも現れており、以前茂木でテストした時には2'30"そこそこでしたが、耐久でのベストタイムは2'21"でした。
100台以上走る耐久ではクリアが取れないのでスプリントや走行会のようにフツーに良いタイムは出ないんですが、その条件下での21秒は986ボクスターとしては上出来だと思いますし、実際、リザルトを見ても当日耐久を走ってた他のポルシェのタイムと比較しても21秒はかなり速い部類に入っています。

今回の耐久は出来るだけ多くのドライバーの方に数多く乗ってもらいたかったのと、目標は「完走」でしたので順位を気にせず20~30分を目安にピットインして交代してたので成績はあまり良くなかったですけど、ちゃんと順位を意識して作戦を立てれば、上位も目指せるようなポテンシャルに仕上がったと思います。

今までボクスターでサーキット走ろうなんて思わなかった方も多いと思いますけど、最低限の対策さえ行っておけばガンガンサーキットも走れちゃうという事が今回の12時間耐久で証明されました。
 
それもただ単に12時間走れたというだけではなくて、ちゃんとポルシェらしく楽しい走りをしてくれますので、コスパはとんでもなく高いポルシェです。
 
ポルシェの入門用としてはもちろんですし、既に空冷を持ってるけど、これだけ高くなってしまったこのご時勢、そんな「高級車」でサーキット走るのもちょっと気が引けるという方にも、「サーキット専用にもう1台ボクスター」って買い方もすごくアリだと思います。(^^)

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