今日は天気もイイので、久し振りに赤い964を動かしてました。
土曜日なので比較的道も空いてたから、時間は短かったですけど久し振りに964の走りを堪能出来ました。
ボクはマイカーとして964を20年以上所有してますが(今は自分の964はほとんど乗れませんが・・・)、やはり964はいつ乗っても運転が楽しいです。
今964は中古車市場では凄く人気があって相場も上がる一方ですけど、こうやって964に乗ってみると、何で人気があるのかあらためて再認識させられます。
だって、理屈抜きに乗ってて楽しいですもん!(^^)
特にこの赤い964はエンジンをオーバーホールしてあるのでフツーに調子がイイのはもちろんの事、回り方も軽いしレスポンスもビンビンです。
964の持ち味の4,000回転以上のパンチも素晴らしく、サーキットで思いっきり振り回したい衝動に駆られてしまいます。。。
RSクラッチによる恩恵も大きいのですがシフトダウンする時のブリッピングも、アクセル操作に間髪入れずにエンジンが付いて来てくれるし、こんなの運転が好きな人なら楽しくないわけがありません。
964は新車から30年も経っている車なので、正直今となってはコンディションの個体差が大きいですが、この個体はボクらが昔っから感じていた964の楽しさが維持されている、典型的な「走って楽しい964」です。
とは言っても決して走りだけに仕様を振りすぎたサーキットオンリーセッティングという訳ではなく、足は適度にしなやかですしマフラーの音量も適度で、クーラーやヒーターもちゃんと効いてて普通に乗る上での快適性も残っているので、どんなシチュエーションでも楽しめるとてもバランスの取れた個体です。
そういえば昔964がまだ今ほど高くはなかった頃、走りを楽しむ為に964を買ったような人は、まず車高調入れて、RSクラッチ入れて、マフラーを少しイジって、外装は’92RS仕様にして・・・みたいなのが定番でしたけど、この車はまさにその当時のド定番の仕様で、ノーマルの964買った人はまずこの仕様を目指した人も多かったんではないでしょうか。(^^)
この赤い964は昔300万円くらいで964が買えた頃に比べれば確かに倍以上の値段にはなってしまってますが、それでも一般的な相場に比べれば100万~200万は安く手に入れる事が出来ます。
それに、確かに買う時は昔よりもかなり割高に感じるかも知れませんが、忘れちゃいけないのは売る時も高いんです。
「買った値段 - 売った値段 = 車に使った金額」と考えれば空冷ポルシェも決して昔より割高とは思いませんし、売る時に買った値段に近い値段やそれ以上の値段で手放してる人が多い事を考えると、むしろ今のほうが得かも知れません。
更に今の時代は、売却する時点での車の価値を先取りして考える事の出来る、残価率を高めに設定できる残価設定型のローンも利用出来る事を考えると、良質な個体に出会う事さえ出来れば手に入れるのは決して難しい事ではないと思います。
あと10年もすれば電気自動車やハイブリッドカーがかなり幅を利かせてるでしょうし、こんな楽しい空冷のガソリン車なんていつまで乗れるかわかりません。
人生は一度きり、悔いのない人生を全うする為にも、今のうちに是非手に入れてください。