先日みんなで徹夜してやっと組みあげた75カレラですが、中身をザックリとご紹介します。
外装は75カレラ(米国仕様)をベースに一旦フルドンガラにしてからフルレストア/オールペン済。
オールペンしたカラーはポルシェ純正のリネングレーになります。
RSRフェンダーとリアバンパーはサンバースト製のFRP、ボンネットはナロー純正スチール、リアフードはアメリカ製のカーボン、フロントバンパーはアメリカ製のSTルックをRSRフェンダーに合わせてワンオフ加工してあります。
15インチの極太ホイールとタイヤがこの車の大きなチャームポイントになりますが、フロントが9J、リアが11JのRSRレプリカにP-ZERO CORSA CLASSICの組み合わせになります。
もちろん新品です。
リアフードの網や前後のウインドウモール、ホーングリル、ウインカー、テールレンズ等は新品に交換し、ヘッドライトリングやドアノブ、給油口キャップ等は再メッキ処理、なかなかメッキ処理がうまくいかなかったドアサッシュはメッキ風塗装して、どこから見てもピカピカに仕上げてあります。
オイルラインもアルミパイプで新しく新設するなど、細かいところまでこだわりました。
内装はオーナーのIさんの意見を最大限に尊重し、黒/赤ベースで全面的に作り直しました。
ダッシュボードは964用をベースにエアコン噴出し口を埋めるなどリメイクし、メーター類も964用をキレイにリペアしてから取り付けてあります。
この年代のポルシェの不安要素の一つとしてパキパキになってしまっているハーネス類やガラス管ヒューズが挙げられますが、今回はノーマルのハーネス類を全て引っぺがし、964のハーネスをベースに全て引きなおしました。
ヒューズボックスも964の流用です。
驚くかも知れませんが、このナロールックにはエアコンもちゃんと付いてます。(^^)
今回は社外品の新品をアメリカから調達し、964用の純正コンプレッサと組み合わせて取り付けました。
更に特徴的なのがエンジン。
前期型993カレラのOH済エンジンを丸ごと移植し、964のノーマルモトロニックで動かしてます。
ミッションは915ミッションで、ザックスの強化クラッチに軽量フライホイールとの組み合わせによりとんでもない事になってます。(笑)
ノーマルエンジンですが、レスポンスはバイクです。
2月にこのプロジェクトが始まってから、まともに休めなくなってしまうほど苦労してきましたが、あともう少しでメッチャおもろいポルシェが完成します。(^^)
先日旅立って行った福岡のTさんの964ベースのRSRとはまた違ったアプローチで、誰もがやりたいと思ってる内容をテンコ盛りにしたようなポルシェです。
これから更に細部を煮詰めてから走行テストを重ね、公認車検を取得してから納車させて頂く予定です。