これがW211E500のエンジンルームです。
5LV8の113型エンジンがドーンと居座っていますが、きちんと整備が行き届いていてとてもキレイです。
ここまでキレイだと何だか芸術的にさえ見えます。
このE500の5Lエンジンは、「デュアルイグニッション」と呼ばれる、気筒当たり2本のプラグをもつV8。
ペダル操作を電気的にスロットル開度に反映する「ドライブ・バイ・ワイヤ」を採用しており、
ペダルを踏み込む量や加速度から、ドライバーの望む運転スタイルを読みとる学習機能付きです。
この5LV8の走りはやはり圧倒的で、もはや何の不満もありません。
これまでメルセデスの5Lエンジンは、去年所有していたR129SL500に搭載されていた
119型(W124E500と同一エンジン)以来ですが、このW211の113型エンジンは
119型と比較して、スペックだけ見るとDOHC→SOHC化されていたり、
320馬力→306馬力とディチューンされているように見えますが、
実際に乗ってみると、デュアルイグニッション化やLHジェトロニックから電子制御化されているせいか
非常にスムーズで洗練された印象を受けます。
119はドライバーが「加速しよう!」と意識してアクセルを踏み込むと、
ググ〜ッと多少暴力的に加速していくのに対し、この113はどちらかというと
ドライバーが意識していなくとも、知らぬうちにトルクに乗っかって、
滑るように加速していくというイメージです。
同じメルセデスのV8の5000ccでも、こうやって乗り比べてみると
それぞれに印象が違っていて面白いです。