昨日の晩、事務仕事が煮詰まったので気分転換にGT3で首都高をひとっ走りしてきました。
そーいえばこのGT3がウチに来てから、あまりブログには登場させてませんでしたよね。(^^;
調子が悪いから乗ってないとかそんなんではなく、むしろ車はメチャメチャ調子はいいんですけど
ボクのほうが今までコレに乗ってるヒマが全然ありませんでした。
せっかくGT3があるのにもったいないですよね。
っつーコトで、これからはヒマを見つけて少し乗りたいと思ってます。
で、今日の感想。
クラッチがシングルマスになってる以外はドノーマルなんですけど、めちゃめちゃ良く出来てますね。
つか、「シングルマスだけ」のこの仕様がなかなか良いのかも。
GT3系は今まで黒い後期のストリートと、白い後期のクラブスポーツが各1台ずつやってきましたし、
6スロ+フルコンの変態カップカーも1台やってきて、それぞれがとんでもなくイイ車でしたけど、
今回やってきたこの前期GT3シングルマス仕様も、すげ〜イイかもです。
何がイイかというと、一言で言えばフィーリングが空冷にすごく近いところにあるからです。
それがすごく感じるのが例えばエンジンのレスポンス。
6スロ+フルコンの変態カップみたいなバケモンの事はちょっと置いといて(笑)、
シングルマスクラッチの前期GT3のビンビンレスポンスは、空冷ポルシェと比べても遜色ないくらいですが、
これが後期GT3だと、たとえシングルマスにしたところでこのレスポンスはマネ出来ません。
スロットルが電動になった影響でしょうか・・・?
ボクのように964のRSクラッチに乗りなれたような人が、後期GT3に乗ってヒール&トゥをすると
ブリッピングの吹けがどうしてもワンテンポ遅れるので、シフトダウンのタイミングが合いにくいのですが、
このシングルマス仕様の前期GT3だとスパッと決まります。
これは超気持ちイイですね。
ボクは個人的に、このシングルマスの前期GT3こそが、ポルシェらしいレスポンスを持った
最後の911だと思ってます。
しかもパワーは360馬力も出てるし(964だとRSでも260馬力、993RSでも300馬力)、
滑り出したあとの挙動は素直だし、エンジンは8千回転までよく回るし、ギアはクロスしてるし(しかも6速)、
エアコンは良く効くし(笑)、964に長年乗ってきたボクからすると、欠点を見つけるほうが難しいです。
もちろん絶対的な速さから言えば、996後期のGT3や997以降のGT3の方が速いんでしょうけど、
昔ながらのポルシェらしい楽しみ方が出来るという点や、限りなくメンテナンスフリー化された水冷の良さ、
価格面や速さ等、トータル的なバランスを考えると、この996前期のGT3が歴代ポルシェの中で
最も優れているモデルの一つだと考えています。
超マジメな話、たとえばボクがまだポルシェを手に入れておらず、
サーキットも視野においてこれからポルシェを購入しようとしているのであれば、
多分非常に高い確率で、この996前期のGT3を選択すると思います。
その証拠に、この個体をマジで自分のものとしてキープしてしまおうと真剣に考えてたくらいですから。
そんくらいこの前期GT3はイイ車だと思います。