JTmodeコンプリート

ベース車両のカブリオレ、処分しました。

いきなりで何なのですが、先日入庫したばかりの白い996カブリオレを処分しました。

既にお問合せを頂いてる方もいらっしゃったので期待を裏切るような事をしてしまい申し訳なかったのですが、

JT ModeならびにガレージJとしては、お客様にお勧め出来る内容の個体ではないと判断致しましたので、

ご理解頂ければ幸いです。
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実はこの車、オークション会場から競り落としてきた車で、評価点も4点評価(修復歴なし)だったので

購入したのですが、後日、いつもみてもらっている日本自動車査定協会さんに査定してもらったところ、

ナント、修復歴あり。。。(-"-;

対象箇所は、フロントのフロアパネルの突き上げしている部分で、フロアの一部に亀裂が入ってしまってます。
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これにはボクもオークション会場現地で気付く事が出来なかったのですが、

お客様からの依頼で買ってきた車ではなかったのが不幸中の幸いです。

で、慌てて某オークション会場に連絡し、この写真を送ってクレームの申し立てをしたところ、

そのオークション会場の規定では、この「パックリ」は修復歴にはならないとの事。

これにはさすがにボクも唖然としてしまいました。

確かにそれぞれのオークション会場ごとの修復歴の規定と日本自動車査定協会の規定とに

若干のズレがある事は以前から知ってはいましたが、フロアに穴が開いてしまうほど強打している車を

「F下回りキズ」とか「Sハウスキズ凹」という一言で済ませてしまうのは、

正直如何なものかと思ったりもします。
ちなみに↓コレが買った時の出品票です。
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この車の評点は4点になってますが、修復歴ありの車の評点はR点になります。

ただ、このオークション会場の規定としては4点という事で扱い的には正しいそうです。
で、↓コレが日本自動車査定協会の車両状態確認証明書。
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「修復歴あり」だそうです。

まー、たしかにフロントからガシャーンと思いっきりぶつけた形跡があるわけではなく、

ましてやフレームが歪んでたり走行に影響がありそうな損傷を抱えてる訳でもない車なので、

それを何でもかんでも修復歴扱いにするのはたしかにどうかとは思います。

多分、ごく一般的な中古車販売店であれば少なくともオークション会場の評価では4点が付いてるから、

フツーに「修復歴なし」として店頭に並べてしまうでしょうし、別にそれ自体は悪い事でも何でもないと思います。

それに実際問題としてこの個体が後々この亀裂が入ってる箇所が原因で何か大きな問題が出るかというと、

その可能性はとても低いと思います。
ただ、こういう「ボーダーライン上」の個体の取引の場合、それを知らずに購入してしまったお客様が、

何年か後に売却を考えたまたまどこかに査定を頼んだ時に、「修復歴あり」の宣告を受けてしまって

不合理な損害を被る可能性がない訳ではありません。

ですので、ウチではせっかく仕入れた希少な白いカブリオレではありましたけど、

グレーな部分がある以上、最終的に買って頂けるお客様が何年か先に損をしてしまう可能性があるので

どうしても商品として扱う事が出来ないので、やむなく処分する事にしました。

もちろん金銭的な損害も大きかったですけど、そんな事は言ってられません。
バカ正直と言われようが何と言われようが、買って頂けるお客様の安心を担保するために

この部分だけは譲れません。

初のカブリオレ版JTmodeコンプリートカーが見られるのが先送りになってしまいましたが、

また新しいのを探してきて作りたいと思います。(^^)

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