今朝は出社してからSC改RSR3.2を少し動かしてました。
キャブ車ですが、この車はコツを掴んでしまえば寒い朝でも一発始動出来ます。
この季節は暖気は必須なので、エンジンが温まってアイドリングが安定してから動かすことになりますが、今日もめちゃめちゃ調子イイです。
同じ空冷でも964や993とは違ってパワステもエアコンもありませんが(ヒーターはあります)、その代わり車からダイレクトに情報が伝わって来るので、いかにも「操縦している」という感覚がより強くて、それが何とも言えないくらいに楽しいです。
カレラの3.2LにRSRカムとPMOキャブという組み合わせのこのエンジンは、SCの軽量ボディには十分すぎるほどパワフルで、特に4500回転以上の領域からはパンチも音も別世界になります。
この世界を一度味わってしまうと、もうフツーのじゃ満足出来ないと思えてしまうほどの高回転の領域での楽しさが備わってますが、かと言って低回転域はダメかというと決してそうではなく、十分トルクがあってアクセルの付きの良さもビンビンです。
このレスポンスは楽しすぎるので、ついつい信号待ちでブンブンと吹かしてしまいがちですが、あまりやりすぎると周りに迷惑がかかりますので要注意です。(苦笑)
あと、特筆すべきなのはこの個体の915ミッションの状態の良さです。
930前期やナローのポルシェシンクロの個体は、乗ってみると変速時にガリガリと音がしたりギアが入りにくかったりする個体がとても多いですが、それをテクニックや慣れでカバーしながら乗っている方も非常に多いと思います(たとえば1速に入れるときは2速をなめてから1速に入れたほうが入りやすいとか、回転数を合わせてやったほうがスコスコ入るとか)。
でもこの車両に関して言えば、過去にミッションをOH済という事もあってとても扱いやすく、左のマニュアル車に乗ったことがある人ならば、シフトレバーのストロークが大きいという事以外はフツーに街乗り出来てしまうと思います。
キャブ車ですからエンジンの掛け方にコツがあったり暖気が必要だったりと、それなりに気を使ってやる必要はありますが、ナローほど神経質にならなくても良いというのが930ベースのナロールックの美点です。
964や993にお乗りで、次はもう少しストイックにポルシェを楽しみたいという方や、ナローが欲しいけど価格や取り扱いを考えるとどうしても二の足を踏んでしまうという方々にはまさにうってつけの車両です。
ご興味のある方は是非お電話でお問合せ下さい。(03-3855-1964 ガレージJ本田まで)