昨日に引き続き今日もシルバーの’92後期964C2のご紹介をさせて頂きます。
全体的にオイル滲みは微量で、ヒートエクスチェンジャーにもオイルが垂れて焦げたような跡も残っていません。
見たところエンジンOH歴こそなさそうですが、この感じならまだ当面の間はOHの必要性もなさそうです。
この車は走行距離は不明扱いですが、これまで何度も申し上げてる通り空冷ポルシェの走行距離とコンディションの良否には相関関係はありません。
オドメーターが2万キロでも中身はボロボロの964もあれば、逆に20万キロ以上走っててもパリっとしている964も見かけます。
要はオドメーターが表面的に示している走行距離に捕らわれず、現時点でのコンディションを重視して個体選びをするのがとても重要です。
ただ、中古車相場は走行距離に反比例して値段が付けられてる事も往々にしてあるので、「走行距離が短いから高くてもイイじゃん!」みたいなフツーの中古車の選び方をしてしまうと、空冷ポルシェの場合はドツボにハマってしまいます。
逆に距離は伸びてるけど中身はしっかりしている空冷ポルシェは、もしかするとお買い得な車両かも知れません。
話が逸れてしまいましたが、この車のエンジン下回りの細部を見て行きましょう。
この車は完璧にオイル漏れがないというわけではなく、964定番のチェーンカバーやタペットカバーからは常識の範囲内で普通に(?)滲んでます。
でも、このあたりはエンジンをバラさなくてもパッキンを交換すれば治っちゃいますし、当然納車整備の段階で治してしまってから納車させて頂く事になります。
あと、ついでなのでビルシュタインの足の画像も撮っておきました。
決して新しくはないですけど、これが付いているとなんだか得した気分になりませんか?(笑)
それと、フロントの下回りについても少々触れさせて頂きます。
今で回っている964のほとんどが、フロントのフロアを擦ってしまっていますが、この車も例に漏れず擦ってる箇所が何か所かあります。
その傷跡からフロアが腐食してしまうのを嫌ったのか、フロアの前方をシャシブラックでペイントされています。
事故の修理跡があるわけではないのでポルシェとしての走りには全く影響はありませんが、見た目はあまりいいものではありませんよね。(^^;
でも、ココは普段は見えない部分ですし、それこそ地面に寝そべって下から覗きこまないと見えない部分ですので、この車に乗って頂ける方はあまり気にしないで頂きたいです。(^^;
下回りの見た目はこんな感じですけど、機関の調子はかなり良く、エンジンもすごくイイ音でスムーズに回ります。
ミッションについてはティプトロ本体は全く問題ないものの、たまにシフトポジションセンサーが死んでしまうような状態でしたので、コンピューターごと交換して今はめっちゃ調子良くなりました。(^^)
ちなみに電装系も調子はよく、気になるエアコンもギンギンに効いてます。
こんな内容の’92後期の964ですが、価格は車両本体で400万円台ですので、めちゃめちゃお買い得だと思います。
964が高すぎて諦めてた方も、是非お電話で問合せしてみて下さい。(メールは不可とさせて頂きます)
03-3855-1964 ガレージJ本田までお願い致します。