台風が近付いてるという事で明日から天気が悪くなりそうですが、今日はとても気持ちいい秋晴れだったので、９９１のカブリオレにちょっと乗ってみました。
こういう天気の日にカブリオレに乗るのは、オープンカー独特の解放感とポルシェの楽しい走りを同時に味わう事が出来て本当に贅沢です。
普段は古めのポルシェに乗る機会が多いせいか、９９１に乗るのは久しぶりだったのですが、そのせいもあって幌が開くという事の爽快さも然ることながら、今日は「９９１」というモデルの素晴らしさについてあらためて感動させられました。
９９１に乗っていつも感動するのは、ＰＤＫのシフトスケジュールの素晴らしさです。
パドルシフトで任意にシフトダウンさせた時に「フォンフォン」とブリッピングしながらシフトダウンしていく気持ちよさはもちろんなのですが、
Ｄレンジに入れっぱなしのままでも、カーブの手前で少しハードブレーキングをすると、的確なタイミングで勝手に「フォンフォン」とブリッピングしながらシフトダウンしてくれますし、カーブの立ち上がりで加速していくときもまるでドライバーの心の中を読んでいるかのようにギアのポジションをキープして加速していってくれます。
特にこの車はスポーツクロノとスポーツエグゾーストが付いてますので、スポーツプラスモードで少しハイペースで流してやると、低めのギアで高回転をキープしながら高音質なエキゾ－ストノートを心地いい音量で轟かせてくれますが、これが最高に気持ち良くて特にトンネルの中に入ると自分の車の音に酔いしれてしまいます。(^^)
スポーツエグゾーストが開いた状態でアクセルをオフにして減速する時なんかは、まるでチューニングカーのようにマフラーから「バサバサ」って音や、たまに「パン！」って音がしますので、これって本当にノーマルなの？って思ってしまうほどです。
こういう演出のはポルシェが９９１を開発した時に故意に目論んだ「演出」でもあるのかも知れませんが、９９１になってからのポルシェはとにかくドライバーの気分を鼓舞してくれるような瞬間がたくさんあって、運転してるだけで本当に楽しいです。
ましてやそれがカブリオレともなると、色っぽい排気音がダイレクトに聞こえてくるので刺激が倍増します。(^^)
たまに「９９１はデカすぎる」と言う方がいらっしゃいますが、ではどのモデルまでならば許せるか？とお聞きしてみると、「９９７までなら」という答えが返ってくることが多いように思います。
でも、実際のところ、９９７と９９１は幅は同じですし、車高も９９１のほうが１５ｍｍ低いです。
長さはホイールベースが長くなったので少し全長は伸びてますが、前後のオーバーハングが９９７より短くなってますので、真横から見た時のシルエットは９９１のほうがバランス良く見えます。
９９１が実際の数値よりデカく見えてしまうのは、デザイン的なものに起因する目の錯覚とかイメージや先入観的な要素もきっと大きいのだと思います。
車重についてもボディにアルミを多用しているので９９７より軽いですし、パワーもあるので実際に乗ってみると９９７より車が１ランク軽快に感じます。
それもそのはずで、この車両のエンジンは３．４Ｌの素のカレラのほうですがそれでも３５０ｐｓもありますし、クーペより車重が重くなっているカブリオレであるにも関わらず、パワーウェイトレシオは何と４．２８ｋｇ／ＰＳしかありません。
このパワーウェイトレシオの値はあまりピンと来ないかも知れませんけど、例えば９９３ＲＳでも４．４ｋｇ／ＰＳ、軽量スポーツモデルの代名詞とも言える９６４ＲＳでも４．７３ｋｇ／ＰＳありますので、この９９１カレラカブリオレの４．２８ｋｇ／ＰＳという数値がいかに凄いかおわかり頂けると思います。
もちろん９９１でもカレラＳになるとパワーが４００ｐｓになるので、パワーウェイトレシオの数値的には更に凄い値になるわけですが、サーキットを常にガンガン攻め倒すのであればいざ知らず、一般道だとほとんどの人はこのパワーをもて余してしまうと思いますので（ボクもそうです）、個人的には９９１については３．４Ｌのカレラのほうが通常の走りでもある程度エンジンが回せて自分で操ってる感もあるのでボクは好みです。
見た目はエレガントでオシャレなこの９９１のカブリオレですが、イイのは外見だけではありません。
中身も思いっきり「ポルシェ」してますし、ＰＤＫ＋スポクロ＋スポエグの組み合わせで運転するのが本当に楽しいのがこの車の良い所です。
見た目のカッコよさ、ポルシェとしての第一級品の走り、オープンカーの爽快さを全部併せ持っていますから、普通のポルシェの何倍も楽しめると思います。
クーペモデルも含めてポルシェを検討中の方は、是非この車もご検討下さい！(^^)