おとといの水曜日はYさんにご購入頂いた991.1カレラSが旅立って行きました。
この日も真夏日でしたが、この車なら帰り道も快適にお帰り頂けたのではないかと思います。(^^)
ウチは空冷と水冷の販売比率がちょうど50対50なのですが、空冷ポルシェのほうがインパクトの強い個体が多いせいかどちらかというと古いポルシェを販売しているイメージが強いかも知れません。
でも、このブログを注意深くご覧頂くと実は意外と新しめのモデルを販売させて頂く機会も多く、最近は991やマカンなど比較的新しい車種の比率がかなり高くなってきています。
なので、古いのから最新のやつまで一応特徴を押えているつもりなのですが、もしポルシェの特定のモデルに元々こだわっている方は別として、そうでない方から「最近のポルシェのイチオシのモデルは?」と聞かれると、大抵の場合991だとお答えしています。
前にも書いたことがあるかも知れませんが、ポルシェは車の造り方が991からそれまでのものとは明らかに変わってきていて、どうやったらこの車に乗る人が喜ぶかを車の至るところに組み込んであって、いい意味で「演出」された造りになっています。
これはエンジンをかかり方やアイドリングの音、軽くアクセルを煽った時のレスポンス、意図的に室内に入り込ませている吸気音、アクセルをオフにした時のバサバサ音、PDKのシフトダウン時の多少大袈裟なブリッピング等々、「どうせこんなん好きなんでっしゃろ?」的なところをよく知っていて、車側がユーザー側にすり寄って、ユーザーが喜ぶような事を意図的にやってくれるような造りになっています。
空冷時代から997までのポルシェの車づくりと言えば質実剛健というか飾り気がなく真面目で、「性能の良い車を作る事だけ考えてポルシェが車を作って見たら結果こうなりました。もし気に入ってくれるんだったら乗ってくれてもいいよ。」的な印象が強かったんですが、991からは真面目さに加えて少し「色気」の部分も意識しながら造られてるような気がします。
そういうところが良いと思うか悪いと思うかは別としても、昔はポルシェが好きではなかった方でも991なら好きになってしまうような要素は沢山ありますし、演出されている部分も含めて運転すると素直に楽しいと感じられるのが991だと思います。
それと991の美点で忘れてはいけない大きな魅力は故障が少ない事です。
オイル交換などの日頃からのメンテナンスに怠りが無いという事が大前提ですが、しっかりメンテナンス管理されてきた991はホント壊れません。
ポルシェは元来から頑丈な車ですが、997の後期型から飛躍的に故障が減り、991ともなると更に何も起こらない個体がほとんどなので、気合い入れてエイヤー!って気持ちでポルシェを買った人からすると、拍子抜けするぐらい何も起こらないと思います。
これは本当に嬉しい部分ですね。
Yさんもこれから新しくこの991との生活が始まりますが、きっと末永く安心してお乗り頂けるのではないかと思います。
でも万が一何か起こったとしても、近くにいつも私共がおりますのでいつでも気軽にお声をおかけください。
この度は数ある中からガレージJのポルシェをお選びいただきまして大変ありがとうございました!