昨日アップさせて頂いたマリタイムブルーの964カレラ2(5MT)について沢山の方からお問合せを頂き誠にありがとうございます。
修復歴の内容についてのご質問をよく頂くのですが、場所については左フロントになります。
当社では修復歴のある車両が入庫した場合、ご協力頂いている鈑金工場さんに持ち込んで3次元のレーザー式の測定器を用いてボディアライメント測定を行い、走行に影響がないかどうかを客観的に判断し、問題がないと判断したものだけを販売車両としてご紹介させて頂いております。
もちろんこの964もボディアライメントの計測を行っておりますが、新車時の数値と差異の無い良好な結果が得られておりますので、安心してお乗り頂ける車両です。
964も30年前の古い車ですので、修復歴が実際には内在していても査定の際に見落とされている個体も結構見受けられますし、そもそも日本の中古車の査定基準自体も空冷ポルシェを評価する上で厳密な意味で妥当かどうかという事も個人的には疑問を感じざるを得ない部分もあります。
ですので当社で古いポルシェを評価する際に重要視しているのは、表面上の修復歴の有無や走行距離よりも、いまいまのフレームの状態や機関のコンディションの方がプライオリティが高いと考えております。
もちろん修復歴や走行距離はどうでもいいとは思ってはおりませんし、修復歴が無くて走行距離が少ないに越したことはありませんが、ポルシェの価値を評価する上での絶対的な条件とは考えておりません。
もっと簡単に言うと、修復歴は見落とされてる事がザラにありますし、走行距離だって空冷のオドメーターのギアが欠けて壊れてしまうのもよくある事なので、それらを鵜呑みにするのは危険すぎますし、そういう表面的な判断材料よりも、只今現在のコンディションが良好で走行に影響がない事がデータ的に担保されている事の方が重要だと思いませんか?
この964はそういった現実的な空冷ポルシェの価値判断を行う方にとってはこれ以上ない個体だと思いますが、逆にコレクター的なモノの見方をする方にとっては正直言ってあまり魅力的には映らないかも知れません。
それらを踏まえて頂いた上でのお問合せをお待ち致しております(080-3217-0911 ガレージJ本田まで)。