昨日に引き続き、今日も入庫した’85ファクトリーターボルック改SCRSルックの特徴をご紹介します。
今回は主な装備品等についてです。
まずSCRSと言えばターボルックのフェンダーとSCRS専用の前後バンパーが目を惹きますよね。
ターボやカレラ系のバンパーとは違って、モールレスのスッキリとしたデザインで、これを着けてるだけでも超カッコイイのですが、実はこのバンパーを入手するのは意外と困難で、この車両の場合はドイツにオーダーして取り寄せました。
フロントバンパー下のラバーのリップスポイラーについてはターボ用と共通で、製作時には新品を手配して取り付けました。
ウインカーレンズももちろん新品を取り付けました。
リアバンパーもモールレスのとてもスッキリしたデザインです。
ライセンスランプとリフレクターはSCRSに装着されているものと同じものを取り寄せましたが、これも欠品していて簡単には見つからない為、世界中からバラバラに1つずつ見つけては手配をしてましたので、これらが全部揃うだけでも半年くらいかかりました。(笑)
テールレンズやガーニッシュはターボと共通の純正品ですが、もちろん新品を取り付けました。
外装で最も苦労したのがドアミラーです。
この形のSCRS用のミラーは既に欠品しており、しかも本物のSCRSにはそもそも右側のドアミラーが存在しません。
なので、フォルクスワーゲン製の他車用のドアミラーをベースにワンオフで製作してあります。
しかも、手動ですが室内からレバーでミラーの角度を調整出来るようになっているという凝りようです。
SCRSのリアガラスに貼ってある大きな「911SCRS」デカールもとても特徴的なアイテムの一つですが、これも当然のことながら普通には売っていません。
なので今回は写真やミニカーなどを参考に、グラデーションも含めて見よう見まねでウチで作ったワンオフものです。(^^)
ロリポップシートもSCRSの見た目を再現する上でとても重要なアイテムです。
これもアメリカに特注でオーダーして作ったもらった貴重なものです。
実は本物のSCRSのオリジナルシートのサイズは、助手席が小さすぎて普通の大人はとても乗れたものではないのですが、今回は普通に座れるようにナビシートを大きめのサイズで作ってあります。
ちなみにファブリックの表皮はオリジナルと同等の耐熱素材になっています。
メーター周りも細かくいじってあります。
10000rpmスケールのタコメーターや300km/hスケールのスピードメータは今となっては大変貴重です。
当時オプションだった3本スポークの38φのスポーツステアリングも大変貴重で、25mm手前に来るようにボスのオフセットが変更されています。
こんなにピカピカの状態のものは、もうまず出てこないと思います。
ダッシュボードも新品です。
ちなみにクーラーはレストアされており、真夏でもちゃんと冷たい風が出るところも嬉しいポイントです。(^^)
内装のカーペットは純正と同等素材のものに全て貼り換えてあり、リアシートは撤去して2名乗車になっています。
7点式のマターのロールケージも貴重品です。
いかがでしょう?
これらの内容だけでも魅力的なものばかりではないでしょうか。(^^)
次回はエンジンや下回り関係のご紹介をさせて頂きます。