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996が気になってます

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最近、996が気になってます。つか、その良さを再認識してます。

ボクらがポルシェを楽しみ始めた10〜15年ほど前は、空冷モデルのポルシェ、特にその中でも人気の964が

今よりもっとリーズナブルに買えましたが、当時に比べてタマ数が極端に少なくなってしまったせいか、

今の相場は驚く事に当時より50万〜100万、年式や距離によってはヘタをすると150万以上も高くなってしまってます。

これだけ価格が高騰してしまうと、ボクらのようにフツーの人が、これから手軽に空冷ポルシェを楽しむなんて事は、

だんだん難しくなってきてしまいますよね。

一方、996については一時と比べると信じられないくらいに買い得感が高まり、

相場的にはちょうど10年ほど前の964の相場と同じくらいの価格に落ち着いてきてます。

この価格感は996が持っている非常に高いポテンシャルから考えると、すごくお買い得だと思います。

しかも996って水冷だから、あらゆる点で信頼性が高いので、たとえばオイル漏れしている個体もかなり少ないです。

ボクは最近毎週のようにオークション会場に足を運んで、出品されているほとんどのポルシェの下回りを、

地面に寝そべって懐中電灯片手にチェックしてますが(変態)、感覚的には空冷モデルはオイルが漏れてる個体が80〜90%、

一方、水冷については逆に90%以上は漏れてません。

水冷系の信頼性が高くなってるのは電装系でも同じことで、たとえばエアコン一つを例に取ってみても、

空冷系は2〜3台に1台くらいの割合で壊れてしまってますが、水冷系はほとんどはエアコンがちゃんと生きてます。

これまでウチで扱ってきたポルシェの納車前整備で掛かった費用(原価ベース)で考えても、

964の場合はいつもバリモンを仕入れてるつもりでも、それでもパリっとした状態まで持っていくには大体40〜60万、

外装手直しやクラッチ交換等までやるケースでは100万以上掛かってしまう事もありますが、

水冷系だとその半分、場合によってはそれ以下で済んでしまうケースがほとんどです(ただし外装手直しは同じくらい掛かります)。

こんな風に空冷と比較すると手軽に「ポルシェ」を楽しめる996ですが、空冷より不人気になってしまっている理由の一つとして

みなさんご存知の「インターミディエイトシャフト問題」がありますよね。

しかしこれについても、発生率の高い’01〜’05モデルについてはポルシェジャパンに持ち込めば対処を行ってくれますし、

対象から外れている前期モデルについても、その気になればアメリカから問題になっているガタが出るベアリングの

対策品が工具とセットで出ていたりします(とは言ってもこの年式における発生率は極端に低いようですが)。

↓ポルシェジャパンの案内文
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長々と書いてしまいましたが、空冷モデルの価格が高騰し、かつ、996の懸念材料が払拭されようとしている現在においては、

996モデルの価値がもっと見直されるべきだと思っています。

昔ながらのカエル顔や空冷独特の音やタイト感やレスポンス云々について何よりも拘るごく一部の空冷オタクならいざ知らず、

いいものはいいものとして客観的に価値を認められて、かつ、一度はポルシェに乗ってみたいと思っていらっしゃる方にとってみれば

996ってとてもお買い得感や買ってからの満足感の高いポルシェだと思います。

空冷のようにドアを閉めても「キン!」とは音は出ませんが、その代わりに空冷よりいい所だって沢山あります。

ボクは個人的に996にもっと沢山触れて乗ってみる事で、まだ気が付いてないいい所も悪い所ももっともっと知った上で、

996を通じたポルシェの楽しみ方を、このブログを通じて少しでもお伝えしていければ幸いだと思ってます。

この記事を読んで、腹を立てたり意義を唱えたりする方ももしかするといらっしゃるかも知れませんが、

そういう方は、一人のポルシェ乗りの個人的な戯言だと思って聞き流しといてくださいネ。(^^;

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