お役立ち(?)情報

今、996が旬です。

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最近、JT−Modeをはじめてみたり、996のコンプリートカーを作ってみたり、

GT3カップを販売してみたりと、最近GARAGE−Jでは996に力を注いでます。

もちろん、他のポルシェを一切やめてしまった訳ではなくて、どのモデルも大好きで、

ポルシェについては今後も全方位的にやっていくのですが、

色々な面でこれからのポルシェの楽しみ方を考えた場合、

これから旬になっていくのが「996」だと思えてなりません。

今日は「なぜこれからは996だと考えるのか?」について、少しお話したいと思います。

空冷ポルシェは最高です。

その考えはこれからも変わりません。

でも、これからポルシェの世界に一歩足を踏み入れようとしている人達にとってみると

空冷ポルシェは最高のポルシェになり得るのでしょうか。

空冷ポルシェの国内のタマ数は激減しています。

なぜなら日本人が乗っていた空冷ポルシェって世界的にも人気が高く、

最近は飛ぶように海外へ流出してしまってます。

それもそのはず、古い空冷ポルシェにメンテ費用を惜しみもなく使いまくって、

やれ少しオイルが漏れてきた、やれオーバーホールだ、っていう細かい事(?)を気にしながら

大金注ぎこんつつ、過保護すぎるくらいにメンテしながらポルシェに乗っているのは日本人くらいのもんだそうです。(笑)

なので当然の事ながら日本人が乗っていたポルシェって、全世界的に見てもズバ抜けて程度が良い個体が多いらしく、

少しお金持ちの外人さん達がこぞって「日本産のポルシェ」を狙っているようで、

しかも海外向けのほうが高値が付くもんだから、かなりの台数が既に国外に流出してしまっています。

最近、空冷ポルシェの店頭台数が激減していたり、相場が跳ね上がってしまっている原因はそこにあります。

現にボクはほぼ毎週オークション会場に出向いて出品されている空冷ポルシェのほとんどを見て回っていますが、

まともといえる個体は本当に稀で、たまにイイのが出てきたにしても、

少し前には考えられないほどの高値で取引されているのが現状です(特にMT)。

多分、海外向けの業者が競ってるんだと思いますが・・・

海外のポルシェをネットで販売しているサイトをご覧になればわかる通り、

空冷ポルシェは海外では国内よりも高い値段で取引されているので、

日本では考えられないような値段で競り落としたとしても、それを海外を持っていけば全然採算が取れるという訳です。

少し話が長くなってしまいましたが、この空冷インフレ現象はこの先もずっと続くでしょうし、

今後ますますその傾向は強くなっていくでしょう。

一方で、これからポルシェを楽しみたい(しかもリーズナブルに)という方は依然沢山いらっしゃいます。

望んでいる「程度のいい空冷」は激減してるというのに・・・。

では、そういう方達は一体どうすれば良いのでしょう?

ボクは個人的に、それに対する有効な選択肢の一つが「996の選択」だと思います。

もちろん、時間をかけて少し多めの予算を用意してでも憧れの空冷ポルシェを追い続けるのも

夢を実現させるという意味では一番の正攻法だと思いますし、

時間もお金も余裕があるのなら是非そうして頂きたいとも思っていますが、

現在空冷ポルシェをお乗りの方々がかつてそうだったように、これからポルシェを楽しみたいと思ってらっしゃる方の大多数は、

費用は出来るだけリーズナブルに済ませたいと望んでいらっしゃるはずです。

で、あるならばボク的には996を選択肢の一つとして検討してみる事をオススメします。

なぜならば、車両価格は安めだし(例えば996と964の同じカレラ同士を比べると100万円前後の価格差が出ます)、

乗り出し価格も抑えられるし(納車前整備費用は964と比べて半分以下で収まるケースがほとんどです)、

空冷に付き物のオイル漏れ修理やエアコン修理も、発生率は空冷と比べると雲泥の差で少ないので、

買ってからの整備代も空冷よりもかなり安く付くケースが圧倒的に多いです。

前にも書いたかも知れませんが、たとえば店頭やオークション会場に並んでいる空冷ポルシェの8〜9割は

オイル漏れがありますが、996は逆に8〜9割は漏れてません。

エアコンの故障も然りです。

この差はデカイ!

しかも、これからポルシェにお乗りになる方は、メンテについてのノウハウ(ショップ探しやショップとの人間関係の構築、

ネットや海外通販の活用、仲間うちでの中古パーツのやり取り等々)についてはこれから習得していく事になるので

出来れば最初はメンテとは無縁でいたいと思うのは当然の事です。

「初めてのポルシェ」として考えた場合、ボクはどうしても「996」選択肢として一番有効だと思えてなりません。

購入価格、ランニングコスト的な面での敷居の低さや、車としての信頼性の高さ、性能と費用とのバランスは、

現在流通している歴代ポルシェの中でも996がダントツだと思います。

特にこれからポルシェを楽しもうとされてる方にとってみれば、まずは気軽に付き合える996から入っていくのが

ポルシェの世界にソフトランディングしながらドロ沼にハマっていけると思います。(笑)

今日は長々と主に費用的な面やメンテナンスの面で996をオススメする内容を書きましたが、

では、走りや楽しさの面ではどうなんでしょうか?

次回はそのへんについて触れてみようと思います。(^^)

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