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アイドラーズであらためて感じた996カレラのポテンシャルの高さ

前の記事でもご報告しましたが、昨日のアイドラーズのスプリントレースに出られたウチのお客様のうち、セルゲイビッチ佐藤さんが9-1カップにノーマルの996カレラ(ティプトロ、しかもラジアル!)で参戦されクラス2位に入賞しました。
 ご存じと通り9-1クラスというのは決して一番下のクラスではなく、9カップでは今回から新設された9-Expertクラスに次ぐ上級者クラスですし、周りの車両はチューニングされているモンスターポルシェばかりですので、これは個人的にはとんでもない快挙だと思います。
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もちろんセルゲイさんのドライビングセンスやテクニック、日頃からの練習と努力があってこその結果である事は間違いありませんが、レースについてはまず基本的に車しっかり走ってくれなければもちろん勝つ事が出来ません。
そういう意味で、996カレラのポテンシャルってやっぱり凄いと思います。

これまで996カレラのポテンシャルの高さについては、過去の色々な記事でもご紹介してきましたし、去年の7月に行われたアイドラーズの12時間耐久レースにティプトロの996カレラを持ち込ませて頂いた時の結果で証明させて頂いたり、12H耐久で感じた996カレラのポテンシャルという記事でもご紹介してきたつもりでしたが、昨日のアイドラーズのスプリントレースでのセルゲイさんの走りを見る事で、それが確信に変わりました。

セルゲイさんの996カレラの仕様をざっくりとご紹介しますと、99年式の前期996カレラ(Tip)にレカロSPGが2脚とJTModeのオリジナル車高調、それにPFCのパッド付けてディレッツァのZⅡのラジアル履いてるだけの仕様です。
かかってる費用で言うと、車を買って頂いた時の費用がコミコミで300万円、新品のレカロSPG2脚がレール付きで20万円程度、パッドが6万円くらいにタイヤが13万円ほど、それにステアリングとパドルシフトで10万円ほどです。
もちろんそれ以外にもガソリン代やオイル代等の維持費は多少かかっているものの、車両+パーツ代だけで言うと350万円くらいで作られたポルシェです。
350万円でレースで勝ちに行けるポルシェが作れるなんて、めちゃめちゃ凄い事だと思いませんか?

このブログをご覧頂いてるような方ならご存知の通り、空冷バブルなこのご時世、350万円あってもまともな空冷ポルシェを手に入れる事は限りなく不可能に近いと思います。
たとえば500万円で964、600万円で993のベース車両を買ってきたとしても(これでも今の相場に比べると安いくらいです)、そこからサーキット用に車を仕立て上げていくと、一体総額いくらのポルシェになるんでしょう???
700万?、いや800万?、いや1000万??? (-"-;
そんなにお金をかけるんだったら、セルゲイ号のような「勝てるポルシェ」が2~3台買えてしまいます。(笑)
それでも「いや、それでも俺にとっての”ポルシェ”は空冷ポルシェ」という方は世の中いくらでもいらっしゃいますし、お金を余計に使って頂く事も個人の責任ですので何も言うつもりはございませんが、
ポルシェに対して何も先入観が無く、限られた予算内でコストパフォーマンスを重視してポルシェを選ぼうとすれば、996以外に選択肢が見つからないと思います。
特にボクのような「ポルシェに、400万円の経済学を」と思っていて、趣味車にかけるお金の限界値は400万円でしょう!と信じている貧乏なポルシェ好きにとってみれば、何でこれからポルシェデビューしようとしてる方が、まず996からはじめてみようと思わないのか不思議と思えるくらいです。
(こんな事を書いてしまうと、最近ナローとか変態度の高いヤツ売ってんじゃん!とか思われるかも知れませんが、あれはその道の上級者さん向けというか、ポルシェの重症患者さん向けです。(笑))

兎にも角にも、これだけ996の良さを書き綴ってもよくわからない方は、是非ウチにいらして頂いて996に乗ってみて下さい(ただし、事前にご連絡は下さいね)。
前に空冷に乗ってた方は置いといて、初めてポルシェを運転される方は目から鱗がポロポロ落ちるとともに、悪いところが見つからないと思うくらいイイ車だと感じてしまうと思います。(^^)

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