997がウチにやってきてからしばらく経ってますけど、あんまり構ってやる暇もなかったので
ブログにも全然997の事を書いてませんでした。
なので、今日は997の乗り味について少し書こうかと思います。
この997は一番ベーシックな3.6カレラの6MTなのですが、乗ってまず思うのが乗り心地がとても
よくなっています。
ポルシェは元々996時代には既に普通の乗用車並みの乗り心地になってはいるのですが、
997になってそれに更に質感が加わったという印象を受けます。
足については固めのバネですが乗り心地はとても良く、ストラットの付け根がガッチリしているから
短いストロークの中でも足がしっかり仕事をしている感じが996よりも更に強く感じますし、
ステアリングもカチッとしてます。
この車はPASM付きですが、スポーツモードにしていると段差をうねりのある道では
ゴツゴツした感じはありますが、大きな段差を乗り越えた時には瞬時に足を柔らかくして
コンフォート制を大きく阻害しないように対応してくれます。
ボディ剛性についても特にフロント部分が996よりも更に固められており、
ピラーの中にロールゲージ状の補強チューブが入れられていたり、亜鉛処理鋼板をスポット溶接と
接着の同時進行で組み立てる新技術が997から取り入れられているそうで、
それは乗ってみると996よりもフロアがガッチリした印象となって体感出来るほどで、
996の4WDモデルよりも更に強く剛性の高さを感じます。
エンジンについてはスペック的には996後期カレラの3.6Lよりも5psだけ出力が向上しているに
過ぎませんが、セッティングに手が加えられているせいか低速域でのトルク感が増し、
6速の2000回転に満たないような回転域からでも、踏めばグイグイ加速してきます。
恐らく公道で走るスピードレンジでは、996GT3より997カレラのほうが速く感じる人も
多いんではないかと思います。
という訳で、997の全体的な印象をザックリ言うと、996より更に進化していて
全体的にカチッとしている感じがします。
なので、もちろん「買い」のポルシェだと思うのですが、問題は価格でしょうか。
997って初期モデルの生産が始まってからそろそろ10年が経ちますが、依然として人気が高いせいか
中古車相場は高止まり傾向で、初期型のカレラのTipでも店頭価格は500万円以上します。
ボク的にはこの車に500万以上出しても買いか?と聞かれれば、それは車の出来から考えますと
もちろん「買い」だと思いますけど、ただ、同じようなコンディションの初期型996と比較すると
価格が倍くらい違ってくるので、コスパ的には「???」な感じもしますが、
この差は997が高いというよりも、むしろ996の相場が安すぎるからなんだと思います。
なので、997を買うと損かというと全然そうは思いませんし、価格相応以上の車だと思いますので、
ガレージJでも今後は996と並行して、そろそろ997にも力を注いで行こうかなって思ってます。