今日は群馬のKさんのスピードイエローの後期996カレラ(6MT)が旅立って行きました。
この車の納車に際しては途中で不慮のトラブルが起きてしまい、Kさんには大変ご迷惑をおかけしてしまったのですが、ようやくここまで漕ぎつける事が出来ました。
この車は2オーナー前まで当社のお客様で、以前から当社でメンテを行わせて頂いてきた車両なのですが、実は当初はこの車をKさんに納車させて頂く予定ではありませんでした。
当初納車させて頂く予定だった車両は、白い’01年式の996(前期)カレラ4の6MTのGT3仕様で、⇊こういう車でした。
昨年11月頃にKさんにお越し頂いて、マニュアルの996を探して欲しいとのご依頼を受け、この白い996C4を探してきて整備や車検、JTmodeマフラー取付等を含めた納車準備を進めておりましたが、納車直前にメカニックが最終走行チェックのためこの車を高速道路に持ち出し料金所で停車中に、大型トラックに思いっきりオカマを掘られてしまい、なんと廃車になってしまいました。
で、ちょうど同じタイミングで当社のお客様が乗られていた黄色い後期型996カレラ(6MT)が入庫し、Kさんにご相談させて頂いたところこの車両でもOKとご了承を頂けましたので、急遽予定を変更し、この黄色い996を納車させて頂く事になりました。
今回納車させて頂くにあたり、ミッション側のクランクシールからオイル滲みがありましたのでそれを整備しようとエンジン・ミッションを降ろしてみたところ、気になるところが何か所かありましたので、この際エンジンを降ろした時でないと整備が難しい箇所については徹底的に整備させて頂きました。
ザッした内容は以下の通りです。
1.エンジンオイル交換
2.オイルフィルター交換
3.ミッションオイル交換
4.エアフィルター交換
5.エアコンフィルター交換
6.バッテリー交換
7.クーラント交換
8.ウォーターポンプ交換
9.サーモスタット交換
10.オイルセパレータ交換
11.ヒートエクスチェンジャー(エンジン側水冷オイルクーラー)交換
12.冷却水サブタンク交換
13.クラッチ交換
等々...
上記1~6についてはほぼ毎回無条件に整備させて頂いている内容ですが、7以降に関しては予防的に交換した内容です。
特に10以降はエンジンを降ろしたタイミングでないとなかなか出来ない事でしたし、今は大丈夫でも近い将来必ず整備が必要な内容でしたので、思い切って全部交換する事に致しました。
上記の内容にオルタネーターが加わった内容が、実は996で定番的に必要となる整備箇所の代表的なものになります。
もちろんこの車両以外の996の個体でも、必ずいつかはこれら全ての内容の整備が最低限必要になりますし、年式的にも距離的にもそろそろこの内容を網羅的にメンテを行う必要が出てきている車両がかなり多くなってきてるというのが現状だと思います。
当社から販売させて頂く車両については、これらの内容をチェックしてから必要と思われる箇所は整備してから納車させて頂いておりますが、これから996をご検討される方は、これはと思える車両が出てきた場合は、上記項目のうち、どれだけの箇所が既に整備済であるかチェックしておく事で、購入後のメンテナンス費用をある程度先読み出来ると思います。
話が少し脱線してしまいましたが、これらの整備に加えて今回はKさんのご要望でJTmodeの可変バルブマフラーの取付と19インチの新品タイヤへの交換を行った上で納車させて頂きました。
途中で不慮のもらい事故に巻き込まれてしまった事で、予定していた車が変わってしまったり、納車まで時間がかかってしまったりと、Kさんには大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
納車まで大変お待たせしてしまいましたが、これからは安心してポルシェライフを送って頂けるよう、今後もスタッフみんなで最大限のサポートをさせて頂く所存です。
この度はガレージJからポルシェをご購入頂きまして大変ありがとうございました!