先日に引き続き996の記事です。
前回は相場価格的にもメンテナンスコストの面でも、歴代ポルシェの中でいま996が一番お買い得で旬だという事を書きました。
では、996って本当に魅力的な車なんでしょうか?
ボクはそれを聞かれた時、きっぱり「ハイ」と答えるようにしてます。
おかげさまでボクの所にはよく「これからポルシェを探したい」との相談をよく頂きますが、
詳しく内容をお聞きしてみると、そのほとんどが空冷を探しておられるようです。
では、なぜ「空冷」なのか、お聞きしてみると、その理由はだいたい↓こんな感じです。
?昔からの憧れの形だから(カエル以外体が受け付けない。又はカエルじゃないとポルシェに乗る意味がないと思っている)
⇒タマが少なく相場が上昇してるので、予算を少し多めに用意し、時間をかけて探す事をオススメしてます。
?空冷のほうが面白そうだから
⇒両方乗り比べた事があるのか確認し、ない場合はウチに来て水冷に試乗してみる事をオススメしてます。
(ちなみに両方乗った事がないという人が大多数です)
?年式が古い分だけ安そうだから
⇒間違いであると諭します。(笑)
?機構が単純でメンテが安く付きそうだから
⇒?と同様
?の方は、もうどうしようもないので頑張って空冷を探すしかありません(笑)。
?と?は間違いなく996がオススメですが、問題は?の方です。
996が発表された当時、あまりにも大きく変化しすぎた為に、従来からの保守的でエンスーな911ファンから
全く受け入れられなかったという経緯があり、その時の声や噂が未だにネットや雑誌上で横行していて
そういった雑音に惑わされてる方があまりにも多すぎます。
これはあくまでも個人的な意見ですが、空冷のあのクセがあってソリッドな独特な感覚が体の隅々まで染み付いてしまった
空冷ドM変態さん(かつてはボクのそうでした)が、空冷に比べて車としてあまりにも進化していまった996に
チョイ乗り(あくまでもチョイ乗り。自分の所有物としてじっくり乗れば意見も相当変わったはず)した時に
「なんだ、フツーじゃん!」と意見してしまったのが、未だにまるでそれが正論かのように情報として存在してます。
しかしながらここへきて、996も発売されてから15年が経ち、今では997も991もモデルとして存在している現在において、
あらためて996に触れてみると、歴代のポルシェのどのモデルも持っているDNAというか血統が引き継がれていて、
人気がいまひとつな996だけ異端児的な存在という訳では決してなく、ちゃんと奥深いところでどのポルシェとも繋がっていて、
確実に993と997との間のモデルとして無くてはならなかった存在だという事が、
今、冷静に996に乗るとそれがよくわかります。
それでも空冷しか乗った事のない人が996に乗ると、いまだに拒絶反応を起こすのかも知れませんけど、
それはある意味、空冷に馴れすぎてしまった偏った感覚で言うとそうなだけで
間違いなく言えるのは空冷に乗った事がない人がいきなり996に乗ると、
「ポルシェってスゲ〜!」って事になると思います。(笑)
要はみんな偏見や色眼鏡で996の事を見すぎで、あくまでも客観的に996に触れてみると、
その真の実力に気付くと思います。
996って車の出来からすると、あまりにも評価が低すぎます。
でもそのおかげで中古車相場も他のモデルに比べて安いから、めっちゃお買い得なのも事実。
重ねて何度も言いますけど、今、ポルシェは996が旬です。(^^)
次回は具体的な乗り味等について触れてみようと思います。