その中でも一番多いのが996/997(ボクスター・ケイマン含む)のインタミ対策について。
この都市伝説については専門誌や雑誌やネットでも既に整理されていて、対象車種とやるべき事が既に明確化されているので、ボクやウチで水冷ポルシェをご購入頂いたお客様の中では、もう過去の話として片付いていたのですが、未だにこの過去の噂に踊らされて996/997の購入を躊躇していらっしゃる方が多いのはある意味驚きです。
ボクから言わせると、購入時にそんなインタミ問題を気にしているんだったら、もっと他に気をつけるべきポイントが沢山あるので、そっちを気にしたほうが良いと思うのですが・・・(^^;
良質な中古車を選別するにあたっては、996についてはまだ簡単なほうだと思いますが、997はかなり複雑です。
997は996より年式が新しいから安心だと思ってしまうのは大きな間違いです。
ポルシェの見立て方は他の車種の見立てのような一般常識は当てはまりません。
997については毎週何台も見させて頂いてるボクらであっても、一台一台に全神経を集中して本当に慎重に見極めないと見落としてしまいそうになるくらい難しいものです。
911 & PORSCHE MAGAZINEの最新号(№85)でも取り上げられていますが(ウチも取材を受けました)、見立てを誤ってカスみたいな個体を掴んでしまうとあとでとんでもない目に遭ってしまいますが、997でカスを掴まないための見立てについては、ボクたプロでも二人がかりで耳と鼻に全神経を集中させながらでないと絶対に無理ですし、ましてや一般の方では全く見分けが付かないと思います。
しかもその「カス」は、実はかなりの台数が市場に出回っていて、たとえばオークション会場に997の下見に行っても毎週大抵1台くらいは見かけます。
もちろん997の見立てが出来る車屋さんはそんな車には手を出さないので問題はないのですが、ところが997の見立て方がよくわからないところ同士が、あまり激しい競り合いもないまま比較的安い値段で「カス」を競り落としてしまっているので話がややこしくなります。
競り落とされた車は大体はそのまま比較的安い値段で店頭に並ぶことになるのですが、そのあとの事は・・・・・考えただけでもゾッとしますよね。
ちなみにこれと同じような事は、996のある車種についても条件が揃ってしまえば起こります。
こんな車を掴んでしまうと莫大な損害を被る事になってしまいますので、買う時にはどんな見立て方をしてこの車を選んでいるのか売ってる側に聞いてみるのも参考になるかも知れません。
ちゃんとした見立てで997を仕入れてる車屋さんは、すごく具体的に答えてくれると思います。
なんかこういう記事を書くと、「水冷ポルシェってやっぱヤバそう」みたいな誤解を招いてしまうといけませんので一応お断りしておきますが、市場に出回っている水冷ポルシェは「カス」とり良い車のほうが圧倒的に多いですから、あまり臆病にならずに「ポイント」を押さえた上で一部の「カス」を選ばないようにして頂ければと思います。
その「ポイント」って何?って事については、ガレージJにお越し頂ければ直接詳しくご説明させて頂きます。
しかしながらメールだと微妙なニュアンス等までお伝え出来ないと思いますので、まずはお電話下さい。(^^)
それでは良いポルシェを選んで幸せなポルシェライフを過ごしましょう!