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ルーテシアRSコンプリートのインプレ

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先日、ルーテシアにじっくり乗ってみましたので、今日はその時の印象を書きます。

実はボクにとってこのルーテシアが初めてのルノーです。

ルノーって昔からめちゃめちゃ楽しそうな車を作るメーカーだから、

前々から興味は深々だったものの、ポルシェがメインなだけになかなか購入に踏み切る

きっかけがありませんでした。

でも今回このルーテシアRSの、しかも限定の中の限定である「コンプリート」を

運よく手にする事が出来、この車の中に詰め込まれたルノーの熱い魂に少しだけ触れることが

出来たような気がします。

この車はルーテシアRSの中でも1番ホットな限定モデルの「コンプリート」なので、

足は本国のみオプション装着可能なシャシーカップという、サーキット走行が前提の

とてもハードな足を純正装着しているのですが、街乗りしている分には全くそれを感じさせません。

さすがに首都高湾岸線などに存在する一部の非常にバンピーな場所では、

さすがに足の硬さを感じますが、それでも底付き感のある不快なものではなく、

ちゃんと剛性感の伴う硬さです。

ボディもしっかり作ってあるんでしょうね。

首都高でのコーナリングにおいては、「ノーマルでこんなのアリ?」って思ってしまうほど

どこまでもグイグイ粘る足で、FFなのにアンダーを全く感じさせず、

ステアリングを切っただけキッチリ曲がって行きます。

限界が非常に高いので、正直、公道ではこの足のポテンシャルを使い切るシチュエーションは

限りなく少ないと思えるので、シャシーカップの真価が発揮されるのはやはりサーキットだと思います。

それだけハイレベルな足を純正装着してしまうルノーって、本当に面白いメーカーだと思います。

凄いのは足だけではありません。

6速MTのギア比もそうです。

この車のエンジンは回してやってこそ真価が発揮される設計で、

スペックを見てもなるほどと思いましたが、ピークパワーの202psは7100rpmで発生します。

4500rpmからカムに乗るので、走りを楽しむのであれば4500rpm以上を常にキープして走る事になるのですが、

この6速MTのギア比は絶妙にクロスされていて、ある程度のスピードレンジをキープしていれば

自動的に一番オイシイ回転域をキープしながら走れるようになっています。

更にはエンジンの吹けもいいので、コーナリングの度にブリッピングしながらギアチェンジしていくという

運転行為そのものがとても面白く、病みつきになってしまいそうなほどです。

あと、特筆すべきなのがブレーキ。

フロントがブレンボのキャリパーなんですが、ガツーンと本当に良く効くブレーキで、

まるでポルシェのブレーキのような安心感があります。

ボクは日頃からポルシェのブレーキに馴れすぎてしまっているせいか、

ブレーキがプアな車ではあまり怖くて飛ばす気になれないのですが、

このルーテシアRSコンプリートのブレーキは非常に信頼出来る効きと剛性感があるので、

ガンガン攻めた走りが出来てしまいます。

足もギア比もエンジンもブレーキも、トータル的にとても高いところでバランスしている車なので、

このままサーキットに持ちこんでも十分楽しめるスペックを持ち合わせていると思います。

なので最近サーキットを走ってないので、是非この車をサーキットに持ち込んで走りを試してみたいところなんですが、

この個体の状態があまりにもキレイすぎて、そういう気になれないのが欠点といえば欠点かも知れません。。(^^;

兎にも角にも全体的には非常にしっかりとした車で、一つ一つがキッチリ作り込んである印象です。

エンジンパワー的には今となってはそんなに驚くほどハイパワーという感じではないですが、

ギア比が全般的にローギアードでしかもクロスしてるので非常にキビキビとした動きが出来ます。

加えて足とボディとブレーキの懐が深く、走る・曲がる・止まるといった車の基本性能のバランスの

均衡が非常に取れていて、ただヤンチャなだけではない、大人も楽しめるホットハッチといった感じです。

こんな楽しい車、車が好きな人が乗ってみて、「キライ」と言う人などまずいないと思います。(^^)

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