元々空冷ポルシェが主力車種だったガレージJですが、気が付けば今は販売車種の7割以上が996シリーズになっています。
これまで数多くの996を納車させて頂いたり、エンジンフルOHをはじめとするメンテナンス作業をさせて頂く中で、かなり996に対するノウハウも蓄積されてきてますので、
その中から、ガレージJが996を仕入れてくる際にチェックしているポイントであったり、お客様へ納車する前の点検や整備を行う中で定番と思える故障個所のうち、
比較的誰にでもわかりやすくて、且つ、頻繁に起こりうる箇所をご紹介していければと思っております。
少しづつて不定期になると思いますが、これから996を選ばれる際や、ご自身の愛車の健康診断の際のご参考にして頂ければと思います。
で、今回の第1回目は「エアマスセンサー」です。
996のエアマスセンサーは年式やモデルにより付いてる場所やセンサーの型番が違いますが、純正のものはボッシュ製のものがついており故障の頻度が高いです。
996の場合、必ずいつかは壊れるパーツの一つで、ガレージJで仕入れてきた996のうち大体5台くらいに1台は交換してます。
996カレラの場合、↓↓↓ココに付いてます。

エアマスセンサーが故障すると、アイドリングが不安定になったり、エンジンが高回転で吹けなくなったり、回転が上昇していく過程で燃料がカットされてしまったりしますので、一瞬エンジンがぶっ壊れたかな?ってドキっとしますが、エンジンの動きが不安定な場合は、かなりこ確率でこのエアマスセンサーが壊れてます。
エンジンチェックランプが点灯する場合もありますが、点灯しないケースが多いです。
PCさんで見積を取ると、こんなパーツが12万円以上したりするのでひっくり返りそうになりますが、ヤフオク等で自分で買えば3万円前後で手に入ります。
交換も比較的簡単で、工具さえあれば自分でも出来ます。
エアマスセンサーを交換すると、車が見違えるように調子が良くなったり、カラカラ言ってたエンジン音がまともになったりする事も多いので、もし何年か交換してないのであれば予防的な意味も含めて一度交換してみるのも良いかと思います。
又、これはたまたまウチに入ってきた996だけかも知れませんが、社外製のキノコ型のエアフロに交換されている個体については、エアマスセンサーが壊れる頻度も高いようです。