先日、930の下回りのチェックをしてからちょっとドライブしてました。
乗った瞬間、すぐに感じたのは「カチッとしてるな〜、この930」という事です。
この930は88の後期モデルで、ミッションがG50に改良された後のモデルという事もあってか
運転したフィーリングは964にとても近いです。
86年式までのポルシェシンクロだとグニャグニャしてるから、ボクでもシフトがどこに入っているのか
わからなくなってしまう事がありますが、G50は964や993と同様、カチッと決まり剛性感も高いです。
もしかするとノンパワステだし車重も軽いから、ウチのカレラ2より’92RSの方が
フィーリング的には近いのかも知れません。
フル加速してみると、ノーマルの3.6Lの964と比べても加速感は何ら遜色ありません。
7000あたりまで軽〜くビュンビュン回ります。
これは、この930がヨーロッパ仕様の231馬力仕様(高圧縮の3.2L)という事と
コンピュータがRufに変更されている事、それと車重がノーマル964に比べて約100kg軽いからだと思います。
コーナーを少し攻めてみると、964より明らかに身軽である事がハッキリとわかります。
ノンパワステのステアリングは、RRでフロントが軽いから、走り出してしまえば全く重さは感じませんが、
路面から伝わる情報のダイレクトさは、964とは別物。
「これぞ男のポルシェ!」って感じです。
かといって、街中での乗り心地がガチガチなのかというと決してそんな事はなく、
少々の段差は吸収してしまうしなやかさも持ち併せています。
正直、本気でサーキットを攻めるなら、もう少し固めたほうが走りやすいかも知れませんが、
街乗りや峠や高速のツーリングがメインで、たま〜にサーキットという使い方なら
この足のセッティングがベストなんだと思います。
これがRufのビルシュタインキットの味付けなんでしょうね。
ところで930ってこんな乗りやすかったんでしたっけ?
もっとクセがあったような気が・・・
今まで930は何度も乗った事はありますが、
ま、ボクが乗るのは大体はサーキット専用のガチガチ変態仕様ばっかし。。(笑)
まとも(?)な930にちゃんと乗ったのは、
もしかしたらこれが初めてだったかも知れません。(良く覚えてませんが・・・)
まともな930はちゃんとしてるんですね。(笑)
つか、ちゃんとしてるどころか、運転する楽しさは964より上。
ボクの中では930こそがベストオブ空冷だと思います。
964や993乗りがこの930に乗ってしまうと、
かなりの確率で「コレいいね、欲し〜」って事になってしまうんでしょうね。
空冷変態の心をメッチャくすぐる車です。