昨日に引き続き、okatatsuさんのGT3を試乗させてもらった時の感想です。
正直、乗らなきゃ良かったっす。。
だって、欲しくなっちゃいましたもん。(笑)
まず、内装は↓こんな感じ。
先日の後期型996カレラの内装は、全体的にラグジュアリーっぽい雰囲気がプンプンでした。
この前期型GT3も基本的には同じ内装ですが、アルミの太いロールゲージとフルバケで
随分と違った印象です。
乗る前にokatatsuさんから「996カレラよりもクセがあって乗りにくいよ」と言われてましたが、
実際に乗ってみると、クラッチがやや重めなのとマフラー音が大きめな事以外は、全然フツーに乗れました。
早速多摩川沿いの土手のテストコース(?)に持ち出して全開をくれてみました。
すると、中低速では996とほぼ同じように、トルクが厚くて乗りやすい印象で、
カレラとあまり代わり映えしませんでしたが、高回転域では明らかにパンチが違いました。
5千回転あたりからが一番面白くて、回転の上昇のしかたも空冷と似てますね。
そういえば、このGT3はフライホイールがシングルマスに変更されているらしく、
その影響もあってかレスポンスが空冷っぽくてシフトダウンがめっちゃ楽しいです。
996カレラに乗ったときは、正直言ってレスポンスがあまり良くなく(とは言ってもフツーの車よりは良い)、
空冷に乗ってるつもりでシフトダウン時のブリッピングを行うと、
ワンテンポ遅れてエンジンの回転が付いてくるような印象で、その部分が唯一気に入らなかった部分でしたが、
このGT3のレスポンスは空冷と比べても遜色ないくらいビンビンでした。
ボクも含めた空冷乗りから水冷モデルを見たときに、一番気に入らないのがエンジンレスポンスのダルさだと思いますが、
このGT3+シングルマスフライホイールの組合せだと、空冷乗りがいきなり乗っても違和感はないと思います。
パワーの出方は中低速域では996カレラとほぼ同じ印象ですが、高回転ではパンチが全然違います。
多分、小さめのサーキットだとカレラと速さはそれほど変わらないのかも知れませんが、
富士や鈴鹿など、大きめのサーキットに持ち込むと、GT3のほうが全然速いのだと思います。
更にこの車はフロントブレーキもカップカーの6ポッドに交換されていたり、ローター径も大きくなっているので、
より差は歴然と現れるのだと思います。
足の印象は、996カレラに付いてたビル足(PSS10)よりもかなり固い印象。
かなりサーキット向けに振られた車高調でも入ってるのかな?と思ってましたが、
あとで聞いてみると、ナントこれがGT3のオリジナルだそうです。
ノーマルでこんな固い足が付いてるなんて・・・ちょっとビックリしました。
今回はシンリュウさんの近所をグルリと1週回っただけなので、ボクがGT3から感じ取れた印象も限定的なものでしたが、
先日まで996カレラにじっくり乗っていたので、996カレラとの差分に神経を集中して感じ取る事で、
GT3ってどれだけスゴイ車かっつーコトをある程度理解する事が出来たような気がします。
だって、996カレラでもあれだけ速かったのに、GT3は更にその上をイッてるのでスゴくないはずがありません。
水冷ポルシェの良いところである、快適に速く走れる事と、空冷ポルシェ並みのレスポンスを兼ね備えたこのGT3は
まさに水冷ポルシェと空冷ポルシェのいいトコ取りしたような、理想形に近いポルシェでした。
実はコレに乗るまで、okatatsuさんが何でわざわざ後期型のバリモン996からコレに乗り換えたのか
全然意味不明でしたが、試乗させてもらったら意味がよーくわかりました。
ボクもokatatsuさんの立場だったら、絶対そうしてたと思います。(笑)
今回のGT3の試乗は、ボクにとってとても刺激的な出来事でした。
いつかは自分のものとして手に入れてみたい車の中の1台です。