昨日、救急車に乗った記事を書いたもんだから、なんだか沢山の方にご心配をお掛けしてしまったようで、
本当に申し訳ございませんでした!
お陰様で今日は体調もかなり回復し、フツーに仕事にも出ています。
っつーコトで、ブログのほうもフツーにGT3のインプレの続きを書きたいと思います。
前回のインプレは街乗りをメインに書いてみましたけど、
今回は少々ブン回してみた感じを書いてみたいと思います。
この後期GT3エンジン、レブリミットが前期型より400rpm高められてナント8200rpm!
3.6Lもある大排気量の市販のロードモデルとして8000rpmを超えているのもスゴイですけど、
こんな超高性能エンジンが、たとえば4速の1500rpmからでもフツーに使える柔軟性を持っている事が
ポルシェらしいところでもあります。
まずは1速に入れて全開してみると・・・一瞬で吹け切ってしまいました。。(笑)
2速で全開してみると、4000rpmくらいまでは、先日の996カレラ(後期)と似たような感覚ですが(それでも速い!)、
5000rpm付近を越えたあたりから、パンチが明らかに変化し、8200rpmのレブまで一気に吹け切ります。
3速でも一番美味しいのは5000rpm〜上で、パワーが一番美味しそうなのは7000rpmまであたり。
4・5・6速では・・・この一番美味しい回転域は速度域が高すぎて、公道ではムリです。。(^^;
GT3が一番GT3らしいパンチを示すのは、やはり5000rpm以上ですね。
サーキットの場合ですと、このへんの回転域はイヤでも一番使い倒される領域ですし、
レブリミットが8200rpmという、空冷時代にはフルチューンエンジン以外では考えられなかった高い所にあるので、
余計なギアチェンジが必要なくなる恩恵も受けられるし、いやおうなしにGT3の旨みを十分に味わえるんでしょうけど、
サーキットを走らない人にとってみては、この回転域をよく使うような回し方をする人以外にしてみると、
ひょっとすると996カレラとパワー的には決定的な違いを見つけられないかも知れません。
だって、それほど996カレラ(後期の3.6L)もかなりパワーのある車でしたから。
ただ、車重と足はカレラとGT3は大きく違います。
コーナリングの挙動はシャープそのもので、固められた足はロールを小さく抑え、
中速コーナの連続を猛烈な勢いで駆け抜けていきます。
この反応の鋭さと信頼感に満ちたステアリングの感触は、水冷ポルシェではGT3以外のクルマでは
なかなか得がたいものだと思います。
更に、コースがヘアピンの連続するタイトなワインディングに入ったらGT3の挙動に変化が現れました。
コーナー出口でアクセルを踏み込むとテールが流れ出します。
これはおそらく後期型GT3に標準装備されたLSDの作用によるものだと思いますが、
繊細なスロットル操作と適切なカウンターステアを心掛ければスライドを止めることはもちろん可能なので、
腕のあるドライバーならその挙動を積極的に愉しむこともできます。
今回後期型GT3にじっくり乗らせて頂く機会を頂けて、あらためてスゴイ車だと感じました。
何がスゴイって、ノーマルの状態でここまで仕上がってしまっている事がスゴイです。
このまんまの状態で、全然草レースにも勝ちにイケます。
一度でいいからGT3で思いっきりサーキットを攻めてみたいもんですね。
で、、フツーに普段乗り出来るところが更にスゴイ!
996後期のGT3って、ほとんど文句の付けようがないほど凄いクルマだと思います。