'03 996GT3

GT3の心臓部

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これがGT3の心臓です。
空冷エンジンと比べると、冷却系が水冷だからクーリングファンが無くなってスッキリしてますよね。
996についてはカレラ系でも十分お金は掛かってますけど、GT3のコストの掛かり方はハンパじゃないです。
ドライサンプ式でしかも強靭な空冷時代のクランクケースを持っている事は以前の記事でも紹介しましたけど、それだけではありません。
なんと、チタンコンロッド(カレラ系は鍛造スチール)、鍛造ピストン(同、圧縮軽合金)、アルミのクランクケース(同、鋳造軽合金)が採用されています。\(◎o◎)/!
こんなの、まるでレーシングエンジンです
実際にカレラのエンジンと乗り比べてみると、5,000回転付近からのパンチが全く別物で、そこからギュイ〜ンと8,400回転のレブリミットまで一気に昇り詰めていき、
オーバー300kmの異次元の世界まで連れて行ってくれます。
5,000回転以上のエンジンのフィーリングはレージングエンジンそのものです。
空冷エンジンではよほどお金を掛けてフルチューンしたとしても、NAでGT3と同じ381馬力はムリですし、オーバー300kmなんて逆立ちしてもムリです。
DOHC化、水冷化、バリオカム化された事による恩恵も大きいのでしょうけど、
基本がポルシェの純レーシングカーをディチューンしたモデルだからこそ味わえる感動だと思います。
その上、一般道ではフツーに乗れる柔軟性も兼ね備えているわけですから、ポルシェのエンジニアが本気で作ったGT3って、やっぱハンパではないです。

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