昨日はエンジンについて紹介しましたが、この993にはそれ以外にも中川オートで味付けされた魅力が沢山あります。
たとえば、↓この車高調。
これも特別に製作してもらった中川オリジナルです。
これもOHしてから1,000kmも走ってません。
ベースはエナペタルですが、現車合わせのセッティングがなされてます。
サーキットを主眼に置いたセッティングではありますが、街乗りでも十分乗り心地がよく、
普段乗りにも全然耐えられるしなやかさも持ち合わせています。
ボクの964と比較しても、乗り心地は全然別次元にいいですし、
コーナーを攻めても同じ空冷ポルシェとは思えないほど車が良く曲がります。
それと、このピラーバー。
これも中川でワンオフで製作してもらったものです。
現車合わせでガッチリ溶接されているので、ロールゲージとまではいかないまでも、
かなりの剛性感です。
ポルシェは元々ボディ剛性が高いので、ボクは個人的にサーキット走行でもロールゲージまでは必要ないと思ってます。
ロールゲージは重量増もバカになりませんからね。
あと、写真を撮る事は出来ませんが、フライホイール。
8.5kgの重量のものですが、これも中川オリジナル。
ノーマルの13.7kgとRSの5.7kgのちょうど中間の重量です。
よくノーマルのカレラにRSのフライホイールを流用する例はありますが、
この組み合わせだと個体によってエンジンやCPUとのマッチングが出ない事があり、
エアコンを付けながら交差点で停止するときにクラッチを切るとストールしてしまったり、
冷間時にハンチングが起きてしまう事があります。
そこで考えられたのが、この8.5kgのフライホイール。
この993はサーキット走行も主眼に置いてはいるものの、普段乗りでも快適に乗れるようなセッティングにしてあるので
エアコンも付いてます。
そこで、エンジンのレスポンスをビンビンにしながら、エアコンを効かせて普段乗りしてる時も違和感なく乗れるように
するには8.5kgが丁度いい重量だそうです。
実際に乗ってみると、エンジンのレスポンスはRSフライホイールと全くといっていいほど遜色ありませんし、
エアコンを付けて街乗りしていても、とても乗りやすく感心させられます。
今日書いた足回りやピラーバーやフライホイールはほんの一例ですが、
こういうこだわりの積み重ねで、この993はとても乗りやすく快適で、
しかもサーキットに持ち込んでも速いという、めっちゃ理想的なポルシェに仕上がってます。
ここまでバランスのイイ993って、お金を掛ければチョチョイと出来上がるもんではなく、
かなりこだわりながらトライ&エラーを繰り返しながら時間を掛けてこそ、
作り上げる事が出来るのだと思います。
だんだん総合順位がまた下がってきてます。。(-"-;