早いもので、GARAGE−Jをやるようになってから、もう1年が経とうとしてます。
1年前、初めて仕入れた車がこのゴルフワゴンです。
その当時、本業の後輩が新車への乗換えのため、このゴルフワゴンを下取りに出そうとし、
車屋さんに査定をしてもらったところ、査定額のあまりの安さにボクの所に相談に来たのが始まりです。
程度がいい車だったし、元々ゴルフワゴンは好きな車だったので、このときは遊び半分でその査定額に
若干上乗せした形でボクが後輩から買い取ったのですが、
時を同じくして、商品用としてたまたま安いゴルフワゴンを探していた車屋さんのポルシェの先輩に、
タイミングよく買い取ってもらう事になりました。
このとき、今でもよく覚えているのが、ゴルフワゴン独特の合理的で質素な雰囲気や
高速になればなるほど安定していくドイツ車独特のズッシリした乗り味で、
車って、それぞれの車種ごとに独特の世界を持ってるんだな〜って、結構感動しました。
このあと、友人の車の売却を手伝ったり、車屋さんから車のネット販売を頼まれたり、
仕入れルートを作って自分で好きなを仕入れてきたりしてるうちに、
いつの間にか現在の形になってしまいました。
多分ですが、あとローンと保険の取り扱いを自分でやれるように手続きをしてしまったら
本業の車屋さんと同じように、一連の業務は全て行えると思います。(笑)
ま、やるつもりもないですけどね。(^^)
よく「いつ本業にするの?」とか聞かれますが、多分、いや、、絶対それはないと思います。
第一、いまのやり方してたら絶対喰ってはいけません。
一台一台、自分がずっと乗るつもりで納得のいく状態まで手間暇かけて仕上げてますし、
それにかかる整備費用や費やす時間もバカにはなりません。
オマケに自分で仕入れてくる車の場合は、程度がかなりいい車しか選んでこないから、
同じ車種の一般的な相場よりも、相当高めに買ってきてます。
かといって、その整備代や仕入原価に対して単純に欲しい分だけ利益を上乗せして簡単に車が売れるかというと、
車にはちゃんと相場というものが存在しているから、そう簡単に売る側の思惑通りの値段では
売れるもんではありません。
最近、扱う車の台数が多くなったり回転が早くなってりしているから、
「儲かっていいね」とかよく言われますけど、こんな事やってたって全然儲かってませんから。(笑)
逆に、ボクの車と同じような値段で売ってる車屋さんが存在するのが不思議なくらいです。
じゃ、何でこんなことをやってるのかというと、多分、単純に車と触れ合ってるのが
好きだからなんだと思います。
ポルシェ以外にも色々な車に乗ってみたかったり、イイと思った車を自分の手元に置いといてみたかったり、
自分のところに来た車が、完璧な状態に仕上がっていく過程を見て楽しんだり、
自分と同じような車のセンスを持った人に、自分で仕上げた車を気に入ってもらって乗ってもらう事に
喜びを感じてしまう変態です。。(笑)
要は、GARAGE−Jは商売ではなく、完全に趣味の世界です。
では何故「GARAGE−J」という屋号があるかというと、
古物商の申請するときに屋号の名称を書く欄があって、
そこを書くときにたまたま思い浮かんだのがGARAGE−Jなだけです。(笑)
もちろん趣味を商売に出来たら、これほど幸せな事はないとは思いますが、
商売にするためには、それなりの生活をしていくために一台あたりの粗利をもっと稼がないといけませんから、
今のやりかたそのものを変えて、もっと利益を稼ぐ方向へ振らない限り、商売としては成り立ちません。
たとえば、台数をもっとこなすために扱う車種をもっと売れ筋の一般ウケするものにしてみたり、
仕入れや整備の原価を抑えたり・・・
こんな事やりだしたら、ボク的には全然楽しめないし、面白くもなくなってしまうと思います。。
こーゆー話を書き出すと止まらなくなってしまうのでこのへんでやめにしておきますが、
要は何を言いたかったのかというと、一見、フツーに見えてしまうゴルフワゴンこそが
ボクがGARAGE−Jという趣味をやりだすきっかけとなった、思い出深い車です。
不思議な事に、こんなフツーにそのへんを走ってる古いゴルフワゴンでも、
この車独特の、乗り手を魅了する乗り味をちゃんと持ってます。
それは、このあとウチにやって来たプジョーもフェラーリもベンツもセルシオも、
もちろん今ウチのガレージに納まっているBMもポルシェも、
それぞれがそれぞれに、独特のイイ味を持ってます。
造った人が乗り手に対して訴えたかった事が、肌で直に感じる事が出来ます。
まだまだ乗ってみた事がない車種が、世の中には沢山存在しますけど、
一台でも多くの車種を経験してみて、その個性を味わってみたくなってしまいますね。
これだからGARAGE−Jという「趣味」はやめられません。(^^;
一年も、この妙な趣味が続けてこられてよかったなと、、つくづく思います。