昨日のシンリュウさんに行きましたという記事の続きです。
この日は本来の目的がカップの下回りの点検&撮影だったので、
当然シンリュウさんへはカップで向かいました。
全国交通安全運動中でおまわりさんがうじゃうじゃいる中、
こんなカップで走るのは少し気が気が退けましたが、
無事に止められる事もなく全然大丈夫でした。
つか、よくよく考えるとこの車はこれがノーマルですからね。(^^;
レンシングカーなのにフツーに街中もトロトロ走れる柔軟性を持ってるのが
レンシングカーなのにフツーに街中もトロトロ走れる柔軟性を持ってるのが
このカップの凄いところです。
ミッションノイズと周囲の視線さえ気にしなければ(笑)、低速トルクも太いので
本当にフツーに走れてしまいます。
万が一渋滞にハマってしまったとしても、ラジエターに電動ファンも付けて対策済なので
オーバーヒートの心配もありません。
ちなみにこの日は道が空いてたので、電動ファンは一度も使う事はありませんでした。
先日の記事にも書きましたけど、車から情報が全てダイレクトに伝わってくるので、
意外な事にこの車は法定速度内でフツーに公道を走っていても十分楽しめます。
そのへんの道を転がしてるだけでも、「ポルシェの本物のレーシングカーを運転している」
という悦びが感情的にこみ上げてきます。
公道を走ってるだけでもこんな感じだから、こんなものでサーキットを走ろうもんなら
マジでやばいです。
ボクを含めたサーキット好きなポルシェ乗りなら、借金してでもどんな手使ってでも
この車を手に入れたくなってしまうと思います。
そのくらい、この車には強烈な魔力があります。
シンリュウさんに着いてみると、本物の’73RSやターボ3.6など
滅多に見ることの出来ない激レアなポルシェが入庫してました。
どの車はオーラが凄いけど、カップだって負けてません。
どの車はオーラが凄いけど、カップだって負けてません。
本物のレーシングカーだけが持っている戦う車の一種独特な雰囲気は、周囲を圧倒します。
この日はピットが混んでてリフトを貸してもらえるまでに結構時間が掛かりましたが、
みなさんの作業を終わってからやっとピットに入れてもらいました。
このカップはリアバンパーを少しカットしてあるので、
リフトで上げただけでエンジンのかなりの部分がむき出しになります。
パッと見ただけでも「車」というより「マシーン」です。
足も超ショートストロークなので、タイヤがほとんど下にぷら〜んと落ちてきません。
足も超ショートストロークなので、タイヤがほとんど下にぷら〜んと落ちてきません。
それでも一般道ではちゃんとストロークして、想像できないほど乗り心地がいいのは驚きです。
ボディがとんでもなくしっかりしてるから、足が最大限に仕事をしてくれるんですね。
↓これがエンジン周りです。
2月にフルOHしたばかりなので、当然ながらオイル漏れなどどこにも見当たりません。
つか、下回りカッコ良すぎ!
このまま下から何時間でも眺めていたいです(変態)。
GT3系は水冷にも関わらず、クランクケースは964時代のM64ベースの、
いわゆる通称GT1クランクケースを使用しているのはあまりにも有名な話です。
なので、カレラ系の水冷ユニットとは違ってエンジン下にオイルパンがなく
空冷乗りにとっては馴染み深いお腹になっています。
ちなみにクランクケースの品番も、964品番なんですね。
当時、カレラカップを走ってた車両なので、↓コレはその当時の名残りですね。
↓これがフロントから。
めちゃめちゃキレイでしょ?
車高は低いんですけど、アゴの部分も含めて擦った形跡やヒットした跡はありません。
足立ベースでは何度も地面に寝そべりながら下回りを覗き込んだ事はあったんですけど、
こうやってリフトで車を上げて真下から見ると、あらためてこの車がとんでもなくキレイな事が
再認識出来ました。
走ってなんぼのカップカーだからこそ、コンディション重視で選びたいですね。(^^)
この車はエンジンフルOHやクラッチOH、6スロとフルコン、外装のお化粧直しなど、
明細を見てみると通常ではありえないほど、それこそポルシェがもう一台買えてしまうほど
お金がかかっているので、フツーのカップやGT3系に比べるとお値段も少々張ってしまいますが、
その代わり、しばらくは通常のメンテ以外は何もお金がかかるところもないので
めちゃめちゃ安心して乗れる車です。
しかもカップにはめずらしく、骨格に影響が出るような修復歴もないので、
その点も大きなポイントです。
個人的には後期のGT3クラブスポーツあたりを狙ってて、他に足車を持ってて、
ガレージ保管出来るような環境があって、しかも週末や平日の夜だけ別世界にトリップするような
ポルシェの楽しみ方をするのであれば、絶対にこのカップだと思います。
乗っみても眺めてみても、他のポルシェでは味わえないような刺激がこのカップには存在します。
人間って不思議なもので、どんなに速くて魅力的なポルシェに乗ろうが、
時間の経過とともにだんだん慣れてきて、そのうちそれが当たり前になり、
そして次の刺激を求めはじめます。
新たな刺激を求めて、人によっては車をより過激な方向にイジったり、またある人は車を買い換えたり・・・
でも、このカップなら、常に満足出来るだけの刺激をオーナーに与え続けてくれるはずです。
「ポルシェの本物のレーシングカーを所有している」という優越感やとてつもない満足感も、
きっと持ってる間は一生途絶える事がないと思います。
最近、この車に触れるようになって思うようになったことなんですが、大袈裟でも何でもなく、
カップカーってポルシェ乗りにとっての一つの終着点だと思います。
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