今日は大雪が降って早めに仕事を切り上げてしまって特にする事もないので、
先日、シンリュウさんからケイマンSを引き取った際、江北ベースまでの約40km弱を
夜中で比較的空いてる首都高を主体に運転した時の感想を書きます。
ちなみに、ボクがケイマンをじっくり運転するのはこれが初めてで、
しかも昔は944に乗っていたほど911以外のポルシェに興味を持っているほうなので、
今回はとてんもワクワクしながらケイマンSの運転をさせて頂きました。
まず、運転席の雰囲気は987ボクスターとほぼ同じ997ライクな現代的な造りになっていて、
最近のポルシェっぽくてめっちゃ高級感があります。
リアにも広めのラゲッジスペースがあるので室内の開放感もあって、
987ボクスターほど圧迫感は感じません。
それとエンジンかける時に思ったんですけど、クラッチペダルを踏まないとセルが回らないようになっているあたりが
いかにも現代的な車って感じがしますよね。(^^)
エンジンをかけて半クラでスタートしましたが、良くも悪くもクセなどは全く無く、
多分一度もポルシェを運転した事がない人でも、左ハンドル+MTがOKな人なら
何も違和感なくフツーに運転出来ると思います。
エンジン特性も常用域のトルクが充実しているので、街乗りは非常にしやすいと思います。
車を夜中の空いてる首都高に持ち込み、C2で思いっきり踏んでみました。
エンジンは超滑らかで吹け上がりも素晴らしく、しかも全域どこにも重たげなところがありません。
この車は987後期型の3.4L直噴320ps仕様ですが、加速感的には5000回転付近までは、
996GT3と比べても何ら遜色ないくらい速いです。
ハッキリ言って3.4LのNAとしてはめちゃめちゃ速い車です。
しかもミッドシップだから運転席のすぐ後ろにエンジンがあるので、
その鼓動や吸気音がダイレクトに体で受け止められるので、それがすごく爽快です。
しかもコーナーではミッドシップらしくとても挙動が安定していて、
その上LSDも付いている事もあって、車を操ってる感覚はまさにスポーツドライビングそのもので、
911の挙動が乱れた時のような「冷や汗」ではなく、「いい汗」がかけます。(笑)
このあたりは911とはまた違った運転の楽しさがあって、ケイマン独自の世界観がありますよね。
最近思う事なんですけど、911ってスーパースポーツとしてどんどん進化した結果、
997あたりになると超高性能すぎて、しかも電子制御が介入してくる領域が多いもんだから
間違いなく速いんだけども手に負えない感が強くなってきているような気がします。
996以前の911、特に空冷ポルシェに代表されるような運転そのものの楽しさは、
車は新しくなって性能が高くなればなるほど、車が勝手にやってくれる領域が増えてしまって
運転する楽しさは性能と反比例して逆に減ってしまっているような気がします。
そこへいくと、このケイマンSは車は新しいのだけれでも、自分で車を操る事が出来る領域を、
ポルシェがまだ沢山残しておいてくれているモデルのような気がします。
車は新しいのがいいけれど、自分で車を操りたい人にとってみれば、911ではなくコッチなのかも知れませんね。
今回ケイマンSに初めてじっくり乗ってみて、敢えて911ではなくケイマンを選択する人が沢山存在する理由が
理解出来た様な気がします。(^^)