今日は先日やってきた930改のエンジンその他をご紹介します。
リアフードを取り外すと、ファンネルが2列に並んだ痺れるエンジンが目に飛び込んできます。
一目見ただけでタダモノではない事はすぐにわかりますが、それにしてもこのエンジン、何時間見てても飽きません。
エンジン本体は964のM64がベースですが、マーレーのシリンダピストンによる3.8L+PMO(50パイ)です。
何度も何度も数え切れないほど仕様変更されており、その度に組んだりバラしたりされてますので常にピカピカの状態ですが(笑)、そのチューニングやOHの過程でフルバランス取りやWPC加工、ヘッドのクーパリング加工、強化スタッドボルト等のメニューはもちろんの事、3.8RSRカムやチタンリテーナー等々、通常の空冷NAエンジンのチューニングで考えられうる事はほとんど全て行われているとても豪華(?)なエンジンです。
最後にエンジンを組んでからまだ2回しか走ってないのでビックリするほどピッカピカなエンジンですが、細部をアップでチェックしていってもオイルの滲みすら見つかり
ません。
いつでも戦えるように常に最高の状態を維持されてきている車なのですが、そのせいかまだ新品同様のパーツも数多くあって、たとえばドライブシャフトなんかはまだ品番のシールがくっついたままです。(^^)
ミッションについてもこれまでに何度もギア比を変更しながら煮詰められてきており、その結果現在のギア比はファイナルが4.4285、1速が3.182、2速が1.778、3速が1.261、4速が0.9665、5速が0.7241になっています。
クラッチはOSのメタルツインプレートですが、いまどきのクラッチらしくちゃんと半クラ発進も出来るので、一昔前のメタルクラッチのようにいちいちレーシングスタートを強いられるような事もなく非常に乗りやすいです。
細かい部分ですがフライホイール側もエンジンがハイパワー化なので、それに伴いボルトが全て強化品に変更されています。
LSDはクワイフですが、デフカバーもアルミ削りだしの強化品に交換されています。
この930はこんな細くて見えにくい部分まで一つ一つ手を加えられているのですが、こういう部分から15年かけてマシンを熟成してきたという事を窺い知る事が出来ます。
そして圧巻なのが6in1のチタンエキゾースト。
ボルケーノさんでワンオフ製作されたものですが、こんな凄いのが付いてたらリアバンパーなんか取っ払って走りたくなっちゃいますよねー
実際、前オーナーのYさんはサーキットではリアバンパーを取っ払って走ってました。(^^)
どうでしょう?
こんな超スゲー930、いったい日本に何台あるんでしょう?
次は足まわりと、そろそろ外装もアップしなきゃですよね!(^^)