今日はスッキリしない天気ですが、それでも雨は降らずになんとか曇りのままもってくれてたので、黄色い’84カレラのファクトリーターボルックを少し動かしてました。
RWB中井君の手によって外観が黄色い’73RSRナロールックになってるので、日曜日にこのあたりを走ると目立つせいか信号待ちで横に並んだ車が好きそうなオジサンから2度ガン見されました。(笑)
この’84年式カレラは好きな人にはたまらないSCボディに3.2Lエンジン+915ミッションという組み合わせなのですが、元々ボディもミッションも軽い上にこの車は外装も内装もかなり軽量化されているので、ヒラヒラ感がたまらなく楽しいです。
軽い上にエンジンがフルコン(MOTEC)制御なので、素の3.2L+モトロニックと比べると全域に2割増しくらいのパンチ力とアクセルの踏みはじめのところのピックアップの良さが別物なので、屋根付きのゴーカートにリッターSSバイクのエンジンを積んだような楽しさがあります。
RSRスタイルになったグラマラスな見た目ももちろんそうですが、この車の本当の魅力はむしろ乗ってはじめて気が付く中身のところにあります。
オーバーホールされたばかりの915ミッションの入り方も、未経験のかたでも30分ほど乗って感覚を掴んでしまえば全く苦にならないもので、むしろ昔ながらのミッションを使いこなして車を手なづけながらねじ伏せていくような運転感覚は今の車では絶対味わえないですし、古いポルシェ独特の何物にも代えがたい魅力です。
おまけにこの車は「ファクトリーターボルック」なので、ブレーキも高剛性な930ターボのものがそのまま着けられているというのも大きな魅力で、飛ばしてる時もいざという時はターボのストッピングパワーが備わっていると思えるだけで、精神的にも安心感が増し、グイグイと踏んでいけます。
この車の軽くてダイレクトな感覚や面白さは、同じ空冷でも964や993でも絶対に味わえない全く異次元なものです。
週末の趣味に没頭する大切な自分だけの時間に、運転そのものをより濃く楽しみたいという方にはまさにうってつけなポルシェで、そんなに飛ばさなくても近所を流してるだけで自然とニヤニヤしてしまうような、そんな車です。
こんなポルシェはなかなか出てきませんので、濃いのがお好きな方は是非お問合せ下さい!(080-3217-0911 ガレージJ本田まで)