今日は先日から販売させて頂いた赤い964カレラ2(5MT)の下回りの画像をアップさせて頂きます。
先日の記事でも書かせて頂いた通り、過去にエンジンのオーバーホールが施されている車両なのですが、エンジン下回りはスルーボルトのOリングからの深刻なオイル漏れ等もなく、とてもキレイな状態です。
スルーボルトのOリングからのオイル漏れがあると、エンジンを分解しないと修理が出来ないのですが(通常はOHになります)、その症状は大体の場合は⇊この部分に現れます。
クランクケース上側のスルーボルトから漏れたオイルは下に向かって流れ落ちたのち、大体は左側のシリンダケースとクランクケースの境目の部分から滲み出して、クランクケースがしっとりしてベタベタになります。
スルーボルトからのオイル漏れが無いエンジンは↑の画像のようにその部分がサラサラで濡れた感じがありません。
ただ、964の場合はココが滲んでしまっている個体の方が最近が多いのと(特にOH歴のない個体は)964自体の数が減ってきているという事もありますので、ココが少しでも滲んでいるからといってあまり過剰に反応しすぎると、それこそ買える964がほとんど無くなってしまうかも知れません(苦笑)。
だから最近は多少この部分がオイルで滲んでいたにしても、エンジンの下までポタポタとオイルが落ちてしまって床を汚すような事がないようであれば、いつかは自分でOHする必要があるかも知れないという事を許容しながらそういう個体を買うというのもアリなのではないかと思ってます(漏れてる事を知らずに買うのは後で後悔するかも知れないのでNGだとは思いますが)。
あと、オイル漏れが多い箇所としてチェーンケースが定番ですが、この車両はそこからのオイル漏れもありません。
それと、エンジン以外の部分として、この車両にはエンドレスの車高調が付いてますが、交換してから間もないのか新品と見間違うほどピカピカの状態です。
この車両は90年式なので新車から33年経っていますし、964は一番最終の年式でも既に30年経過している車両です。
これまでの歴代のオーナーの乗り方や管理の仕方によりかなりの個体差が出て来てますので、良質な個体か否かの見極めがさらに重要になってきてます。
これから964のご購入をお考えの方は、是非この車両も候補の一つに入れて頂ければ幸いです。