'88 930改 マリタイムブルー

青ポル君の試乗〜♪

先日、レスモアートさんに行った時、青ポル君の試乗もしてきました。

先週、現車確認した時は乗ってみる事が出来なかったので、今回が初めての試乗となります。

実はこの車に早く乗ってみたくて、この日が来るのをウズウズしながら待ってました。
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まずは、運転席のドアを開けた瞬間、ドアの軽さにまずビックリしました。

めっちゃ軽っ!!

精度が高い事で知られるサンバースト製のFRPのドアにポリカの組み合わせで、

更にレギュレーターすらもありません。

ポリカのウインドウの開閉は、↓のヒモを引っ張って上下させます。
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ドアがFRPなので、横から突っ込まれた時の安全性を確保するために、

ロールゲージにはサイドバーも追加されてますが、低い所に付いているので乗り降りは意外とラクでした。
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運転席に乗ってみると、まず目に飛び込んでくるのがメーター類ですが、

930にはめずらしく、各メーターともめっちゃキレイです。

フツー、930だと新車状態から20年以上も経っているので、

大体はメーターの赤い針がオレンジ色に変色してしまっているものなんですが、

この930はオリジナルの赤いまんまでした。

多分、歴代オーナーさんがガレージ保管してきてたんでしょうね。

青空駐車で紫外線にさらされてきた車だと、こうはいきません。
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で、早速試乗♪

予想はしていましたけど、動き出した瞬間、車体がめっちゃ軽いのがすぐに体感できます。

試しにクイックイッとハンドルを左右に振ってみると、ボディが間髪入れずに向きを変えます。

以前ウチにあった993エンジンのナロールックのときもそうでしたが、

車重が1トン切ってないと、こんなクイックな動きはありえません。

この時点で既に顔がニヤけてしまってるのが自分でもよくわかります。(笑)
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裏道から広い通りに出て、早速フル加速してみました。

レッドすれすれまで引っ張って、敢えてクラッチをラフに繋いでみましたが、

強化クラッチに交換して間もないせいか、クラッチの剛性感はとてもあります。
それと感動したのが等長のタコ足+集合管から奏でる甲高い音。

ボクの車も同じような取り回しの集合管を入れてますが、

水平対抗エンジンで左右の各バンクから出る排気を真ん中で集合させるタイプのものは

左右のそれぞれから出る低いドコドコ音をお互いに打ち消しあい、

高音だけ残ったクウォーン!って音になります。

さらには高回転の抜けのよさがすぐに体感出来るほどパンチが効いてくるので、

個人的にはサーキット走るポルシェにはタコ足は必須だと思ってます。

ポルシェってNAでもタコ足の威力が絶大なんですよね〜

そんくらいタコ足でパンチが変わります。
ちょっと脱線してしまいましたが、話をインプレに戻します。

この930はエンジンは3.2ノーマルですが、車重が極端に軽いから

ノーマルとは思えないほど鋭い加速をしてくれます。

それにチューニングエンジンのようなクセのある特性もないので、とても乗りやすい!

下から上までフツーに乗れます。

ノーマルだからエンジンの信頼性だって高くて安心!

ポルシェのノーマルエンジンって、ちょっとやそっとじゃ絶対に壊れませんから。
それと驚いたのは乗り心地のよさ。

軽い車体なので足を極端にガチガチにしなくてもちゃんとバランスしてくれるので、

車高が低い割りに柔らかめの足を組んであります。

でも、決してロールするわけでもなく、それどころかクイックイッとよく曲がります。

それがめっちゃ面白い!

この感覚は、他の車種だとロータスエリーゼクラスのライトウェイトじゃないと

味わえない感覚です。

こーゆー車に乗ると、やっぱ車で一番大切なのは車重なんだな〜って事を改めて感じさせられます。
ノーマルエンジンの信頼性、コーナリングの楽しさ、甲高い音、

それとなんと言っても’74RSRルックのワイドボディのカッコよさ!

この930には数え切れないほどの楽しさが満載されています。

ノーマルのポルシェを買ってきて、ここまで楽しい車に自分で仕上げるとなると、

ポルシェがもう1台買えるほどコストが掛かってしまいます。

実際にオーナーさんから明細見せてもらいましたけど、目ん玉が飛び出るほどお金が掛かってましたから。
ちなみにこの930の価格はまだ決めてませんが、車体購入費用を除いた改造費のみの金額よりも

はるかに安く設定する予定です。

これからポルシェを買って来て、走りに振った仕様にコツコツ仕上げようとしている方には

まさに打ってつけの一台だと思います。

-'88 930改 マリタイムブルー