納車前整備中のHさんの996C4ですが、一旦預けてあったポルシェセンターさんから車を引き取ってきました。
この車は3速で5000回転くらいまで回すとPSMとABSのチェックランプが点灯するという現象が出ていて、
遂にはアイドリングもハンチングが発生し、吹けも悪くなってしまっていたのですが、
その原因の切り分けの為にポルシェセンターさんにて診断をして頂いた結果、エアマスセンサーの不良でした。
エアマスセンサーの不良については996の定番箇所なんですけど、何せこのパーツは高い!(-"-;
こんな小っちゃいセンサーのパーツ代だけで12万円以上もするのですが、Hさんに安心してお乗り頂く為には
そんな事言ってられません。
即交換です。
キーレスも故障していたのですが、この修理もキーを丸ごと交換&専用テスターでのキー登録が必要になり、
ディーラーでしか行えない作業になるので、こいつもメインキー、スペアキーの2ケとも交換してもらいました。
996からの水冷の場合、今回のようにディーラーでしか作業の行えないブラックボックス化された領域が
大きくなってしまってますが、それでも逆に言えば先にディーラーで原因の切り分けさえハッキリしてしまっておけば、
あとはディーラーでしか行えない整備とそれ以外の場所でも出来る作業を振り分けて行う事により、
結果的に段取りがスムーズに、費用面でもそこそこに整備が出来ると思います。
996以降はポルシェ専門店でも空冷に比べるとまだまだ経験不足のところが多く、
テスターを使ってもなかなか正確な原因の切り分けまで辿り着く事が出来ないケースもあると思いますが、
そういう場合はドツボにハマる前に、一旦諦めて(?)まずはディーラーに車を持ち込んで原因の切り分けを行った上で
今後の段取りを考えたほうが、面倒くさそうには見えるけど結果的には効率よく事が進むケースも多いような気がします。
車を引き取った帰りは首都高を通ってきましたが、車はすごぶる快調!
これならHさんにも喜んで頂けると思います。
この996はこのあと助手席側のPWレギュレーターの交換やタペットカバーからのオイル滲み修理等の後、
この996はこのあと助手席側のPWレギュレーターの交換やタペットカバーからのオイル滲み修理等の後、
助手席ドアのヘコミを板金修理してから納車になります。
この車の納車前整備についてをこうやって紹介しますと結構手間隙も費用もかかってるように思われるかも知れませんけど、
それでもいつもの964あたりの空冷系の納車前整備に比べれば、マジで全然楽勝です。(^^)
まだちょっとだけ時間を頂きますがパリッと仕上げておきますんで、Hさん、納車を楽しみにしてて下さいネ!