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E46アルピナのインプレ

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先日、金沢から東京までの距離、約500kmをE46アルピナを運転しましたので

今日はその時のインプレです。

この車で高速を走ってみて、まずすぐに感じるのはエンジンの力強さです。

本線に合流する時の加速感はとにかく鋭く、力強さとレスポンスは以前乗っていた330Mスポの1枚も2枚も上です。

加速の質は違いますが、速さの感覚だけでいえば、多分ポルシェの後期993のティプトロと

同じくらいではないでしょうか。
(カタログスペック的に見ても、偶然にも両車285psですから、多分この感覚は合ってると思います(?))

ベースとなる330と比較して、ちょっとだけ尖ったエンジンフィールもアルピナ特有のもので、

これはかなりそそられます。

高速巡航している時も、常にパワーに余裕を感じながら走る事が出来、必要な時はどの速度域からでも

踏めば牙を剥き出した狼と化した加速を見せつけてくれます。

高速道路では追い越し加速も含めてどのシチュエーションでもDレンジに放り込んでおけば十分ですが、

試しにマニュアルモードで4速にシフトダウンさせて追い越し加速をしてみると、

シュイ〜ンどこまでも滑らかに加速していく感覚です。

それと、関心させられるのは、なんと言っても絶妙なセッティングの足回り。

ガチガチではなく、かと言って頼りないこともなく、全く不満を感じません。

18インチを履いていると、普通のこのサイズの車なら、ややもすると四輪に何やら重いものを

ぶら下げて走っているような感覚になってしまいますが、このアルピナの足はどこまでもしなやかです。

いろいろなサスペンションをこれまで体験していますが、これほどしなやかで粘りのある脚は

アルピナ以外になかなか存在しません。

スポーツとコンフォートをこれほど高いレベルで融合させている点は、さすがアルピナです。

コーナリングについても極めて高いボディー剛性と、精密に組上げられた

ステアリングギアボックスから作り出される極上の操舵感を感じる事が出来ます。

張りのある固めのシートも長距離ドライブには最適で、今回の500kmのロングドライブでも

全く腰が痛くなる事はありませんでした。

ザザッとアルピナで高速移動した時の感想を思いつくままに書き連ねてみましたが、

総じて言うと、ノーマルの3シリーズを更に2回りほど高級かつスポーティにしたような乗り味です。

あらゆる面で素のBMWを徹底的に磨きこんで、「完璧な完成形」として出来上がってるのがアルピナです。

どの車に乗っても、そのほとんどがどこかイジリたくなるような部分が残っているものですが、

このアルピナはどこもイジる気がしないほど、完成度の高い車です。

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