ウチにあるGT3CSですが、エンジンはノーマルですけど明らかに素のGT3とは次元の違う走りをします。
理由としては、プロモデットの排気系や別タン付きの車高調や軽量なマグホイール等々・・・
元オーナー氏が要所要所でセンスよくモディファイを加えているからなのですが、
その中でも一番効果が大きいのはファイナルの変更だとボクは個人的に思います。
GT3の標準のファイナルは3.44ですが、この車のファイナルはカップカーと同じ4.0です。
あくまでも個人的な意見ですが、ファイナルの変更って驚くほど効果は絶大で、
じゅんのすけ号(964)の時もそうでしたが、エンジンをチューニングするのと同様、
いや、、それ以上の効果が期待できると思います。
ただ、964でファイナル変更したときは、ノーマルエンジンだと6800回転でレブに当たってしまう事に加え、
6速が無いので、セントラルサーキットのような中規模(?)までのサーキットでは、
ポンと2秒くらいタイムアップするものの、富士や鈴鹿あたりの大規模なコースでは
ストレートエンドでレブに当たってしまい、ストレートの後半はやる事がなくて結構ヒマです。(笑)
この影響もあって大きなサーキットでは結果的にあまりタイムは伸びませんでした。
ところがGT3の場合は、レブリミットは8200回転(後期)な上に6速もあるので
富士や鈴鹿でもレブに当たる事なく十分イケます。
よくありがちな2速か3速かどっちで行こうか迷ってしまいそうなコーナーでも、
何も考えず3速でスパッとイケますし、どのコーナーでもパワーバンドから外れてモタつくような事もほとんどなく
とても気持ちよく走れます。
よく、ファイナルを変更した時に、ギアチェンジの回数が増えてしまうので、
シフトミスのリスクが高くなる事を懸念する声も耳にしますが、それは多分気のせいです。(笑)
実際にファイナル4.0を入れたポルシェでサーキットを走ってみると、
コーナー毎にパンチとレスポンスが別物に変身した事を実感出来るので、
回数が増えてしまったシフトチェンジでさえ楽しく感じます。(^^)
エンジンをイジらず信頼性を確保したままこれだけ効果を出せるのは、まさにファイナル変更の威力です。
ご存知の通り、加速を良くするためにエンジンをチューニングしてパワーを上げていくと、
チューニング費用が青天井になる上に、信頼性の面でもノーマルよりは高いリスクを伴うのが一般的です。
ましてやヘタな所でエンジンをイジってしまうと、それこそそっちゅうエンジンがぶっ壊れてしまいますので、
趣味の範囲で楽しむサーキット走行にそんな費用を掛けるのは現実的ではありません。
なので、いきなりエンジンチューンに走るよりも、その前にまずはファイナル変更してみてどれだけ速くなるか
まずは試してみるのもよろしいのではないかと思います。
ましてやGT3のエンジンって、ノーマルでもチタンコンロッドや鍛造ピストン入ってたりして
最初っからポルシェが作った素晴らしいチューニングエンジンな訳ですから。(^^)
まあ、ファイナル変更といってもパーツそのものの金額も安くはないですし、
取り付け作業としても自動的にミッションOHがセットになってしまうので、
エンジン弄るよりはリーズナブルとはいえ、それでも結構な額になってしまいます。
その点、ウチのGT3CSはファイナル変更をはじめとした、あとから自分でやるととても高額になってしまうような
「速く走るためのツボ押さえ」は最初っからやってありますので、それを考えるととてもお得だと思います。
これに乗って勝ちに行きましょう!(^^)